ページ

2012年8月2日木曜日

【コラム欄】文学賞は、タイトルで決まる


文学賞は、タイトルで決まる




そう、思いたい。
文才の乏しい僕は本気でそう思う。




僕はこう見えて文学賞をとりたいと思っている。




高校2年の夏、僕は野球部員だった。
その日も太陽が我が物顔で空を支配していた。
先輩の最後の試合、僕は試合を横目で見ながら考えていた。
これから僕はどう生きていくのか。
そして敗戦の瞬間、僕は決断した。
文章を書こう、と。




あれから僕は何度か文章を書いた。
細切れで、なんの脈絡もない文章を書き続けた。
その時感じた何かを、とにかく形に残したかったのだと思う。




大学3年の冬、僕は就職活動をしていた。
毎日のように肌寒くなった大阪の街を瞑想しながら歩いていた。
明確な時期は分からない。というより覚えていない。




僕は文章を書くことを辞めた。




就職し、社会人になり、僕は福井に配属となった。
そして一人の時間が増え、僕はまた文章を書こうと思った。
しかし、ブランクというものは大きく、
僕と文章の距離感は目に見えて広がっていた。






タイトルから先に決めてしまえ。






いつからか、そう思うようになった。
タイトルで人は本を手にとってくれる。
そこからパラパラと数ページ眺める。






そして、その本を読むか読まないかを決断する。
要はタイトル、いわゆる表紙で売れるか売れないかはある程度決まってしまう。
僕は今日、将来必ず執筆する本の題名をここに宣言する。






5年後、いや10年後になるかもしれない。
もしかしたらもっともっと先かもしれない。






でも必ず完成させ、形に残す。






平日の深夜、仕事と飲み会に疲弊したサラリーマンを、
あの青春へ連れ戻す、そんな小説を発表したい。





そんな淡い期待を込めて、
僕は将来、下記の本を発表します。

本屋さんが選ぶ、大切な人に読んでほしい本
ぜひ将来、Amazonでお買い求め頂きたい。




不安定な木曜日、ノムラカズユキ