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2012年10月17日水曜日

【観光案内】日本で最も美しい村「京都府伊根町」へ最終回

昨日10月16日は、ぼくの愛犬チャイ君1歳の誕生日でした。

かわいいですよね。


 
お互いあまりいい表情していない


ありがとうございます、ど田舎の水曜日担当フジモトユウキです。

本日でついに舟屋の旅も最終回となりました。
みなさん、行きたくなりましたでしょうか?
まだの人も、今日の記事を読めば絶対行きたくなるはずです。

機会ありましたら一緒に行きましょう。


日本で最も美しい村「京都府伊根町」へ最終回

さらば舟屋



舟屋民宿たいせいでの宿泊。

なんとか無事に舟屋民宿に到着し、その日の夕暮れ、夕食の買い出しのためりょうことバイクでスーパーを探す。

15分ほどバイクを走らせると小さなスーパーがあった。

日本海に来たということで、スーパーにはもちろん

「ははは、こちら舞鶴漁港で採れた魚がはいこちらですゾーン」

があると思っていた。

しかし、お魚コーナーに並ぶ魚はなぜか「沖縄産のイカ」「チリ産のサーモン(しかも解凍)」などが並び、数も実に少なかった。




え、まじで、なんでなの、ここは日本海でしょ、民宿に夕食は付いていなかったけれど、ぼくは料理を作るのが好きだし、いろんな地元の魚を買っては、さばいて、ぼくはネジリハチマキ&ハッピスタイル=寿司屋の大将になりきり、りょうこに寿司を握り、「へい、お待ち」と、振る舞う予定だったのだよ!!!


踊る大捜査線『歳末特別警戒スペシャル』で登場、寿司屋の大将(六平直政)


お魚コーナーの前で唖然とする。

横に立つりょうこの顔色をそっと覗くと、「どうするんだよ」という表情をしている。


急遽、鶏肉のお鍋にした。(美味しかったです。)


この日は早めに就寝、なぜかと言えば、明日は5時に起き、5時半からの定置網漁に備えるからだ。




定置網漁へ



まるで運動会当日の朝のよう。

いつもなら朝眠たいはずなのに、アラームが鳴った瞬間、飛び起き、衣服の準備を始める。

もちろん、りょうこは眠ったままだ。

「おい、朝だ。ちょっと夜中から雨が降っててまだ止んでないけど、一応準備しとこうよ。」

「んああ???」

(かなり怖め。)


まもなくして、1階から奥さんの声。

奥さん:「どおされますかあ?」

さすがは、海の男の仕事、少々な雨なら気にせず、カッパを身にまとい、出航するらしい。

ぼく:「あっ行きますー!」


(寝ているりょうこに対して)
「おい、起きろ、なんのために舟屋に泊まりにきたんだ。定置網漁に同行できるなんて最高な体験やないか!ほら、大将が待ってるぞ。漁に出た後の朝食の味を想像してみろ、ほら、いい感じに腹が減ってきて、ほら、とれたてのイカの刺身が、ほら!」

りょうこはぼくの熱い姿勢に観念したのか「まじかよ・・」と一言だけ漏らし、準備を始めた。


1階に行くと、大将と、ブリティッシュ兄やん(第3話参考)が待っていてくれた。

 上下に分厚いカッパをまとい、長靴を履き、いざ小型のボート「第一大生丸」に乗り込んだ。

このときはまだ元気なフジモト25歳


定置網漁ということで、いくつかのセットされた大きな網の場所まで大生丸はどんどん進む。

ぼくらは大きなプラスチックの箱を裏返しにしてその上に二人で座っておくよう、言われた。

どんどん進む大生丸。波を切り裂くように、エンジンは絶好調のように思える。


・・・・酔った。


5カ所ぐらい回っただろうか、ブリ(ハマチ)の幼魚であるツバスとイカを中心にアジなども獲れていた。(と思う。)

こちらがツバスっす

ぼくは3カ所目ぐらいから目をつむり、深めの深呼吸に全集中力を注いでいた。

りょうこも少し酔ったらしいが、元気だった。


・・・・・やっと漁港に帰ってきた。


奥さんも合流、急いで出荷の準備をされる。

はあ、なんともいい経験ができた。あの網重そうだったな。ツバスとかイカとか防波堤からじゃなかなか釣れないけど、やっぱり網ってすごいな、ああ、なんともいい経験だった。さあメシメシ!!



奥さん:「今から養殖魚のエサやり、見に行かれますう??」


ぼく:「・・・・・・・えーと、あっ、そうですか、はい、はいーー!」


養殖魚のエサやり



大量の養殖カンパチは僕らより先に朝メシを食らう

上の写真の生け簀には、カンパチが約500匹はいると大将に教えてもらった。

カンパチとブリ&タイなどの生け簀のエサやりを見学後、フラフラで漁港に帰る。

奥さん:「朝食のご用意ができてますがあ??」



ぼくは泣きそうになりながら用意された畳の部屋に。



さすがにりょうこも楽しみにしてそうだ。(表情が明るい



結論から言えば、今までで一番美味しい朝食を食べた気がする。



ぼくは今やもう、小食となり、ご飯などおかわりすることが滅多にないのですが、
気持ち悪いぐらいに白米をおかわりした。

「おい。ほれ!」
りょうこに茶碗を渡す。

りょうこはこのときはなぜか静かにぼくの茶碗を受け取り、横のお釜から白米を盛り、どうぞと渡す。

これがなんとも気持ちがよく、タイの塩焼きはもちろん、キスの煮付けはうまいわ、だし巻き卵も漁師の奥さんの味って感じで最高だわ、タイのアラが入ったみそ汁には涙、そしてそしてぼくの大好きなイカの刺身。

 これです。




結局、ご飯おかわり5杯(朝食の新記録だと思います)


もう今考えたら、この朝食を食べるために定置網漁にでかけ、酔わされ、養殖魚のエサやりにでかけ、じらされたんだなと思います。



本当に最高な小旅行でした。


今まで皆さんありがとうございました。


ぜひ、 皆さんも一度は一泊二日で
日本で最も美しい村「京都府伊根町」の舟屋群へ。

「舟屋民宿たいせい」の皆さん、本当にありがとうございました。



ど田舎の水曜日,フジモトユウキ