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2013年5月30日木曜日

【小説】泡になりたい、君と。〈No.13〉


「お客さん、終着駅ですよ。」


駅員の声で僕はまた現実的な時間の流れと合流する。適当にその駅員に頭を下げて電車を降りた。また一段と寒さが増したことを感覚で読み取り、ついでに辺りの普遍的な暗さを視覚で読み取った。そこは京都駅だった。別に初めてきたわけではないけれど、とにかく自分の居場所から離れることに成功できて満足感を覚えた。小奇麗な駅舎を出ると目の前に凛とそびえ立つ京都タワーが京都の夜空を支配しているように存在していた。そいつを横目に僕は近くのファミレスに入った。そしてコーヒーを頼んだ。熱い液体が喉を通過する瞬間、ほんの少しの安堵を覚えた。僕は生の温度を体感し、頭の中での時間がしばし休止する。目の前の風景がぼやけてくる。「今」の思考が完全に停止する。


僕は今、彼女に会いに行こうとしている。想像が、確信に変わった。

不安定な木曜日, ノムラカズユキ

2013年5月23日木曜日

【小説】泡になりたい、君と。〈No.12〉

ここは夢の中なのだろうか。心なしか空気の濃度がいくぶん薄い気がする。体全体がほんのりと温かい。思考は完全に停止したはずなのになぜか意識が体中を巡っている。これは気のせいなんかじゃない。夢の世界と現実の世界、その挟間にいるような感覚が僕を襲う。どうやら僕はこの世界でも電車の中にいるようだ。しかし現実の世界で乗っていた電車と違っているのが分かる。窓の外の景色がまるっきり違うからだ。光加減から判断するとどうやら夕方ではなく朝方のようだ。そして僕は座席に座っていたはずなのに吊皮を握って立っている。やけに電車が混んでいることと、外の明るさから判断を下すと僕は今、朝のラッシュで混んだ電車に乗っている、ということになる。とりあえずもっと状況を正確に把握しようと思い、辺りを見回した。高校生、大学生、OL、会社員、どこにでもあるありふれた日常の一幕である。僕はその人たちを観察していく途中で、乗客たちの中で一人だけ見覚えのある女性の顔を発見した。彼女は間違いなく違ったオーラをまとっており、そのオーラには懐かしさの類の香りを醸し出していた。


それは、間違いなく彼女であった。


当時の、彼女であった。


僕は耐え難い喉の渇きで目を覚ました。ただの渇きではない。全身がビールを求めていた。僕は無性にキンキンに冷えたビールを飲みたくなった。


不安定な木曜日, ノムラカズユキ

2013年5月9日木曜日

【小説】泡になりたい、君と。〈No.11〉


僕は結局家を飛び出した。一人暮らしをしているのでおそらくそれを家出と呼ぶのは適当ではないだろう。しかしなんにせよ僕は家を飛び出した。きっと衝動的に、僕の心が、僕の心臓が、僕の血がそうさせたのだ。僕は何も悪くない。特に意識はしていなかったが、時刻はちょうど11時だった。素敵な時間である。


空は宇宙まで見えるかのように透き通った快晴であった。初夏のまだ心地良い風を僕は飲み込み、吐き出した。僕は自分の生を確かめるようにそれを何度も繰り返し、透明な異物を体の奥深くに擦り込んだ。駅はいつも通りの様相で、僕もまた表向きには社会の中に溶け込む普通の人間を装った。もちろん乗る電車も決めていない。だから来た電車に乗る。そして受動的に座席の上で揺られる。今の所この旅は順調そのものだ。僕は胸の奥から期待という感情の類であろうドロドロとした何かを感じた。宛もなく彷徨う旅が今、始まったのだ。



平凡な景色も車窓というブランドを持てばなかなか捨てたものじゃない。ただ座席の上に座っているだけなのに僕は物理的に移動している。果たしてこの移動が実質的な前進なのか後退なのかは今ここで断言はできない。しかし少なくとも11時にいた場所に僕はもういない。時間が流れるように僕という体も空間を移動しているのだ。アナウンスが次の停車駅を機械的に告げる。徐々にその声が遠くなるのが自分でも分かった。それでも僕は眠りの方を選択肢として選んだ。どこまでも僕は行くのだ。どこまでも、行ってやろうじゃないか。



不安定な木曜日, ノムラカズユキ

2013年5月2日木曜日

【小説】泡になりたい、君と。〈No.10〉


気がつくと時計の針は深夜12時を回り、僕は自分の部屋のソファーで横になっていた。立ち上がって水を少し口に含みたいと思ったものの体が脳の命令をきいてくれない。いつものように飲みすぎたようだ。バンタロウと一緒にビールを飲むと基本的に際限がない。だいたいビールを56杯飲み干した頃を境にして記憶が飛び、お互い意識が戻ると自分の家に戻っている。今回も例の通りだ。それでも僕はつい数時間前の記憶を必死で探り、今宵のビールを少しでも有意義なものにしようと努めた。記憶がない時間の言動を呼び起こすことは非常に難易度が高い。ただ、1杯目のビール、2杯目のビールと一つ一つを確かめながら揺らめく記憶の糸を引き寄せる作業は嫌いではない。特にまだ酔いが残っている状態で、こうしてソファーで横になって瞑想する時間は生産的な行為に思えるのだ。



4杯目のビール。おそらくバンタロウは僕に一人旅を勧めた。僕が何を聞かれてもあやふやな返答しかせず、自分の頭の中で何も整理できていないと思ったのだろう。気分転換と頭の整理をするために一人旅でもしたらどうだ、というバンタロウの提案に僕はおそらく、そうしよう、と返答した。社会人になってから長期休暇というものを取った記憶はない。ちょっとゆっくり日本を巡るのも悪くないな、と思ったのだ。ただ、いざこうして自分の部屋に戻り、酔いが少しずつ覚めつつある状況ではその判断がどう考えても妥当なものだとは思えなかった。なにしろ僕には仕事があり、予備校では僕の授業を待っている生徒がいる(と信じたい・・・)。その生徒の純粋無垢な表情を想像すると、長期休暇をとって優雅に旅に出るということは難しいと感じ始めた。それでも僕の中で、奈海からの電話は何かしらのきっかけだと思っていたし、ゆっくりと何にも邪魔されず物思いに耽りたいという気持ちは持っていた。僕は決死の思いでソファーから立ち上がり、冷蔵庫に向かった。僕が求めているのは水ではない。キンキンに冷えたビールであった。冷蔵庫から缶ビールを一本、冷凍庫からは冷やしてあったグラスを一つ掴み取った。そのままキッチンでビールをグラスに注ぎ、疲弊しているであろう胃袋にそれを流し込んだ。



決心することは思った以上に簡単であった。ビールはいつも僕の味方である。僕はビールを飲みながらパソコンに向かい、勢いにまかせて職場の上司にメールを送った。《九州にいる親戚が倒れた、お世話になったので駆けつけたい。落ち着いたら連絡します。》嘘をつくのは心苦しかったが、それ以上に大切な何かを実行しようとしていることは自分の中で明白であった。送信ボタンを押した後の清清しさは、後ろめたい気持ちを遥かに凌駕していた。



明日、出発しよう。僕は遠足前日の子どもと同じようにまだ見ぬ世界を心待ちにし、眠りについた。



不安定な木曜日, ノムラカズユキ


2013年4月25日木曜日

【小説】泡になりたい、君と。〈No.9〉

僕がバンタロウに全てを話した後、彼はいつの間にか飲み干していたグラスをマスターに返却し、三杯目のビールを注文した。そして僕の背中をポンと叩き、何か言葉を発するかと思いきや目を瞑って俯いた。約5秒が経ち、何か自分の中で考えを咀嚼し終わったのか、バンタロウは僕の目を見て言葉を発した。

「奈海ちゃんのこと、まだ好きなのか?」
バンタロウは至極真面目な顔で僕に問いかけた。僕はビールに口をつけそうになるのを体中の全神経を総動員して制御し、率直な想いを口にした。
「分からない。」

いつもは緩やかなこの空間がほんの少し張り詰めていた。カゲロウさんはさすがプロである。ため池の主がどこでアメンボが水面を歩いてもその場所を正確に把握できるように、カゲロウさんも自分のお店の空気の流れには敏感で、ここしかないというタイミングでバンタロウに三杯目のビールを手渡した。

不安定な木曜日, ノムラカズユキ

2013年4月11日木曜日

【小説】泡になりたい、君と。〈No.8〉

「なんか、あったろ?」
バンタロウは不吉なほどに満面な笑みを浮かべて僕に問いかけた。


僕はその不吉なほどに満面な笑みを横目に見ながらビールに口をつけた。
「やっぱり。」
バンタロウはこれまでか、というくらい顔をしわくちゃにしながら僕の眼球を覗きこんだ。
「お前は核心をつかれるとビールに口をつける。大学に入学した頃と本当に何も変わってないな。お前にとってビールは逃げ道になっている。」
僕は彼の言葉を飲み込み、そしてビールに口をつけた。そして思わず笑ってしまった。僕は確かに核心をつかれるとビールに口をつけていたからだ。ビールに口をつけるという動作に空間の歪みを創りだし、僕は自分のふがいなさを隠そうとしていた。


「バンタロウ、お前はすごい。僕の全てを理解している。理解どころか認識している。」
僕は咄嗟に言葉を返した。


「ビールは味わうもんだろ?」
バンタロウは続けた。
「俺はお前に出会ってビールの味わい方を知ったんだよ。なのに場つなぎにビールを飲むなんて辞めてくれ。」


僕はバンタロウに昨日の夜、奈海から電話が来たこと。そして奈海が結婚していたこと。奈海に子供が二人いたこと。二人とも女の子だったこと、全てを包み隠さず話そうと思った。もちろんバンタロウは僕が昔、奈海と付き合っていたことも知っている。僕はバンタロウに全てを話すことを決意し、今度は前向きにビールに口をつけた。そして、僕はバンタロウの方へ顔を向けた。バンタロウは嬉しそうにこっちを眺め、僕が口に含んだビールが胃袋に流し込まれていくのをただただ待っていた。


「昨日の夜、久しぶりに奈海から電話があったんだよ。」
僕はビアグラスをテーブルに置くか置かないかの微妙なタイミングで口を開いた。

不安定な木曜日, ノムラカズユキ

2013年4月4日木曜日

【小説】泡になりたい、君と。〈No.7〉


僕が一杯目のビールを飲み干し、二杯目のビールを頼もうとした時、彼はやってきた。
「マスター、ビールを。」
そう言って彼は僕の横に座った。
「よう、誇生。人生はどうだ?」
人生はどうだ。それが彼の口癖であり、いつも僕を見るなりそう声をかける。
「安定そのものだよ。」
僕はいつも通り返答し、二杯目の注がれたばかりのキンキンに冷えたビールに口をつけた。


彼は僕と全く目を合わせないまま、短いため息をつき、これまた注がれたばかりのキンキンに冷えたビールに口をつけた。一口目でグラスの半分程を一気に飲み干し、そしてビールの味に思いを馳せるかのように遠くを見つめ、ゆっくりと目を閉じた。彼もビールには目がない。


彼との付き合いはかれこれ10年程になる。名前は神田判太郎(かんだばんたろう)といい、皆からバンタロウと呼ばれている。バンタロウと僕は大学で出会った。僕らは東京にある私立大学に通っていた。僕が教育学部でバンタロウは国際関係学部だった。僕らは入学式の席の配置がたまたま隣合わせであり、お互い大学生になって初めて話しかけた者同士であった。話しかけた時はお互いに同じ学部でこの大学四年間もずっと一緒に過ごすのだろうと思っていたが、蓋を開けてみるとたまたま僕とバンタロウが学部の境目の席に座っていただけであって、僕らは違う学部で大学で学ぶ内容も似ても似つかぬものだった。ただ何かしらの縁があり、入学式の後もお互いによく飲みに行った。そして二人とも地元が大阪ということで僕らは大阪で就職活動を行い、大阪で就職した。僕は中堅の予備校に就職し、バンタロウは大阪ではそこそこ名の知れたメーカーに就職した。そしてお互い何も意識してなかったが、たまたま勤務地が近く、同じ駅を利用するため社会に出てからもよく顔を合わすようになった。そして気がつくとこうして路地裏のBarが僕らの居場所になり、週に一度はバンタロウの顔を拝んでいる。なんとも不思議なものだ。あの入学式の日に、お互いが意識せず学部の境目に座り、そして声をかけ合って今がある。これが人生だよ、といつもバンタロウに話しそうになるが、なぜかそれを口に出す気分にはなれなかった。そしてそれも人生だ、なんて自分に言い聞かせているのだ。


今日も路地裏のBarはゆっくりと時間が流れている。店内は風という風が存在しない。あくまでもペースは僕らに委ねられている。バンタロウと僕、マスターのカゲロウさん。そこには間違いなく世の中の流れを逸脱した世界がある。僕は静かに三杯目のビールを注文し、バンタロウは穏やかに二杯目のビールを注文した。カゲロウさんはにっこりほくそ笑み、ただ黙って頷いた。

不安定な木曜日, ノムラカズユキ





2013年3月28日木曜日

【小説】泡になりたい、君と。〈No.6〉


その日の授業も、おそらく日常という言葉で形容される内容であった。僕の授業は平坦である。極力、抑揚をつけず、同じテンポで同じ口調で話すように心がけている。それは、刺激を求めている生徒には不評であった。しかし、平穏を求めている生徒には癒しの空間であり、自分のペースで学習ができると、大変好評であった。予備校生であっても平穏は大事である。毎年ある一定数の生徒は必ず平穏を求めており、自分の間合いを理解した上で席に座り、講師のスタンスを観察しながら的確に受講する授業を決めている。僕はそういった一種の類まれなる生徒のみを対象とした授業を展開している。


予備校を出たのは、23時だった。よく考えると、僕は11時に家を出ているので、まる12時間も働いていたんだな、と考えながら職場近くの行きつけのBar に入った。もうここ数年はずっと仕事終わりにお世話になっている。席はカウンターしか無く、決して小洒落てはいない。ただ、駅前の路地の、その地下におもむろに存在しているという立地条件に僕はひどく心を打たれた為、こうして通っている。


そしてマスターのカゲロウさんにビールを頼んだ。ここのビールは本当に旨い。おそらく大方の人間が最初はビールが嫌いなように、僕もそうだった。何を隠そう泡が嫌いだった。注がれたばかりの泡が勢い良くはじけ、麦芽の独特の匂いが鼻を刺激する。それに若い頃はたまらなく嫌悪感を覚えた。ある時は憎しみの感情さえ抱いていた。それがいつからだろう。気がついた時にはその泡に取り憑かれ、病的にそれを求めるようになっていた。時間の流れとはそういうものだ。僕はカゲロウさんが入れてくれた渾身のビールにあえて焦点を合わさず、ビールへ思いを馳せていた。ぼやけながらもビールの泡が今日も勢い良くはじけているのは感覚的に認識できた。一見、クリーミーなその泡に僕は自分自身のふがいない人生を重ねた。

不安定な木曜日, ノムラカズユキ

2013年3月21日木曜日

【小説】泡になりたい、君と。〈No.5〉

時計の針がちょうど11時を指すのとほぼ同時に僕は家を出た。予備校の授業自体は朝から始まっているものの、僕が担当する国語の授業は、全てが午後の時間帯にある。だから家を出る時間はいつも11時だ。
アパートから駅まで歩いて10分程かかるのだが、外に出ると11時という時間帯が非常に曖昧な雰囲気を纏っているということにいつも気付かされる。朝のラッシュ時には存在しない空気の気だるさと、まだ弱気な太陽が放つ優しさが交錯し、そこに行き交う人々の表情は大抵の場合が穏やかである。僕も恐らく例の通りだと認識している。


僕がいつも使ってる駅には快速が止まらない。ただ、そもそも快速の本数自体が少ない私鉄なのであまり気にはならない。今日もいつも通りの各駅停車に乗車した。電車の中には僕を除いて3人。僕以外は恐らく推定60歳以上で、それぞれが一両の車両の中で程よい距離をとって座っていた。僕はひと通り車内を見渡した後、その几帳面なほど程よい距離感で座っている60歳以上の方々に敬意を表し、目的地までの10分間は立っていようと決心した。電車の中は日差しが差しこみ、予想以上に温度が上がっていた。その温度は昨夜のことを思い出し、慎重にそれを吟味するには幾分、不都合な環境だった。僕は思い出すのも、考えるのも止めて外の景色に目をやった。相変わらず、外の景色は11時という時間帯のそれであった。


不安定な木曜日、ノムラカズユキ

2013年3月14日木曜日

【小説】泡になりたい、君と。〈No.4〉


朝はいつも唐突である。それは夢の終わりを告げ、新たな現実世界へ僕を突き落とす。
得体のしれない生ぬるい感覚が脳内をゆっくりと移動し、喉の方へ下降していく。
狂おしい程の喉の渇きをその生ぬるい感覚が、僕の喉を嘲笑うかのように確実になぞってゆく。


「人間ってのはよ、一番好きな人とは結婚できないものなんだよ。人はな、決まって二番目に好きな人と結婚するんだ。それはお互いにとっても良いことらしい。詳しいことは分からんがな。でもとにかくそれがお互いにとって良いことは確からしいんだよ。そしてたぶんそれは悲しいことでもないんだと思うんだ、俺はな。」


僕はこの話を昔、どこかで聞いた。初老のおやじが酒の匂いを吐き出しながらガラガラ声で僕にいきなりそう言ってきたのだ。覚えていることは、その時の僕の年齢が間違いなく十代であり、聞いた瞬間とても複雑で寂しい気持ちになったことくらいだ。ただ、今の僕はなんとなくこの話を理解できる。ただ単に大人なったからという単純な理由では説明がつかない。体が、心が、脳が、必然的に理解しているのだ。


時間は戻らない。それぞれの時を、それぞれが生きているのだ。それは至極真っ当な事なはずなのに、僕は今の今までそれを上手く受け入れることができずにいた。一度距離をとった二人の時間はどうしようもない程に色褪せていて、さらに鈍い光が邪魔をして一瞬足りとも焦点を合わしてくれなかった。心の奥の、まだ奥の奥から生ぬるい感情がこみ上げてきた。それは行き場が分からず僕の体中を丹念に巡っていき、血液と混ざりながら徐々に濃度を下げていった。でも同時に僕は分かっていた。この感情が決して僕の体の外に出て行くことがないとうことを。

不安定な木曜日,ノムラカズユキ

2013年2月28日木曜日

【小説】泡になりたい、君と。〈No.3〉

「もしもし」
僕は瞬時にその声で相手が誰だか分かった。
「もしかして、奈海(なみ)?」
「分かった?久しぶり。携帯番号あの時から変えてなかったんだ。」
とくにこれといって抑揚のない声、それでいて少し昔より疲れているような声で奈海はしゃべった。
「久しぶりすぎてびっくりするよ。どうしたの?」
「何かなきゃ電話しちゃ駄目なの?なんとなく久しぶりに誇生(かい)の声が聞きたくなったの。今電話して大丈夫だった?」
「大丈夫だよ。さっき仕事から帰って来てベッドに横になっていたんだけど全く眠気がこなくて困ってたんだ。」
「相変わらず私ってタイミングが良いのね。」
そう言って奈海は笑った。声はもちろんのこと、笑い方も十二年前と全く変わっていなかった。それがなぜか僕は嬉しく感じた。どんなに月日が流れても奈海の声は僕の心の奥に染みる。頭からつま先まで、奈海の声は僕の体の節々を刺激する。
「誇生って今何の仕事してるの?」
「今は予備校の教師をやってる。」
「そうなんだ。誇生は私と違って頭良かったもんね。」
少し嫌味っぽく言う奈海も変わっていなかった。僕が得意なことや自慢げな話をすると、少しはにかみながら嫌味な言葉を返してくる。僕と奈海の会話のパターンだ。懐かしさが自然と込み上げてきた。
「奈海は今どうしてるの?」
会話の流れに身を任せ、僕は何気なく聞いてみた。
「今はどこにでもいるような平凡な主婦をやってる。」
そうなんだ、と言った瞬間自分の声が沈んでいることに気付いて少し気恥しくなった。奈海のことなんてもう少しもひきずっていないと思っていた。別れた後は結構長い間ひきずっていたのは事実だ。だけどもう自分なりに整理できていたし、もちろん奈海と別れた後に何人かの女の子とも付き合った。それなのに、それなのに奈海から結婚しているということを知らされた瞬間に声のトーンが不覚にも下がってしまったのは、電話がかかってきた瞬間にくだらない期待をしていた自分がいたからなのだろうか。
「子供が二人いるの。5歳と2歳で二人とも女の子。ねぇ、私が結婚してるってことショックだったんでしょ?」
「少しね。」
と言って僕は笑った。奈海にかなわないことくらい知っているから、仕方なくそう言った。

2013年2月21日木曜日

【小説】泡になりたい、君と。〈No.2〉


ドアを開けると相変わらず時計の針の音が部屋に響いている。ドアを開けても部屋に明かりがないことには慣れてきた。それでも時計の針の音しか聞こえない部屋に帰ってくるのは何年経ってもいちいち気持ちが沈む。玄関で溜め息を一つ吐き出した後、いつものように素早く靴を脱いで一直線に冷蔵庫に向かう。冷蔵庫から冷えた缶ビールを一つ取り出し、背広を来たままでそいつを一気に飲み干す。これだけで一日の仕事疲れを癒せるのだ。なんとも単純な人間だと自分でも笑えてくる。スウェットに着替え、冷蔵庫で2本目の缶ビールを仕入れてからソファーに座り、コンビニで買った弁当を特に味わうことなく胃に押し込んだ。テレビでも見ようとリモコンを探したが深夜1時という時間を思い出してやめた。どうせくだらない番組しかやってないことくらい知っている。


何もすることがなくなってベッドに横になった。しかし目を瞑っても眠気は全く襲ってはこない。仕方なく今日一日に思いを馳せてみる。しかし瞼の裏に甦る映像はろくでもない一日の断片ばかりだ。嫌になって昨日を思い出して、一昨日を思い出して。そしてこの何年かの僕はといえば、くだらない生き方ばかりをしていることに気付く。知らず知らずのうちに溜め息が積もって行く。


その時、携帯が鳴った。あまりにも予期せぬ出来事だったので最初はそれが携帯の着信音だとも分からなかったくらいだ。僕は頭を左右に何度か振り、意識を確かにさせてから携帯を手にとった。サブディスプレイには知らない番号が表示されていたが、とりあえずそのコールに出ることにした。


                                   不安定な木曜日, ノムラカズユキ

2013年2月14日木曜日

【小説】泡になりたい、君と。〈No.1 プロローグ〉


【小説】泡になりたい、君と。〈No.1 プロローグ〉


   世界なんてものは恐ろしく曖昧に出来ている。もちろんそこに溶け込む人間なんてものはもっと曖昧に生きている。僕はこの人生において色々と考えすぎていたようだ。この世界に責任なんて堅苦しい権利や義務は必要ないのかもしれない。いとも簡単に、あっさりと消すことができる責任なんて不必要だったのだ。生きることは単純で至極明快なことそのものだ。僕はようやく自分という存在の責任を解き放つことができた。もっと実直に生きよう。僕はおそらく人生で初めて足軽に部屋を飛び出し、迷うことなく外に向かった。



   午後二時。僕は近所の大きな交差点に掛かっている歩道橋で黄昏ている。それだけだ。至ってシンプルな日常。信号が青に変わる。それとほぼ同時に片方の時間が止まり、そしてもう片方の時間が動き出す。僕はそんなくだらない小さな空間の動きに目を凝らしている。何を学び取るでもないが僕にとってこの一連の動きがやたらと胸の奥を熱くさせるのだ。顔をあげるともちろん太陽が視界に姿を現す。今日の太陽も相変わらず僕と目を合わしてはくれない。そんなことで悲しんだりするほど心を病んだりはしてはいない。ただ少々いつもの僕ではないような感覚を覚える。ただそれだけのことだ。 
   


   たった数秒前に僕の肺をくぐり抜けて、口から出て行った二酸化炭素はもうどこまで天に近づいただろうか。目を瞑ると今まで気づくことのなかった風の存在を知ることができた。それもどうやらひとつではないようだ。右後ろからやって来たかと思うとまたすぐに正面からやって来ては僕を打ちのめそうと牙を剥く。しかし僕はといえば大してそいつらに敵対心を持つことはない。意外とのんびりとした心持ちで彼らを対処することができた。 


   何かを得るためには何かを捨て去らなければならない。それは絶対の法則である。自分の選択は他者による選択ではない。外的要因に惑わされて決断をすべきではないのだ。つまり選択の意思は他者との介在によって判断を仰ぐことではないのだ。自分自身で全てを決めることなのであり、つまり責任は全て自分ひとりに振りかかるものなのだ。

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muffノムラです。
今年もよろしくお願い致します。

今年は小説というか、文章を書いていく一年にしたいと思います。


不安定な木曜日, ノムラカズユキ

2012年12月13日木曜日

【総集編】アンケート結果報告(後編)

【総集編】アンケート結果報告(前編)はこちら


問12 実は今年の8月にツノダヤマトは彼女にフられているのですが、正直どう思いますか?


仕方ない                26.7%
髪型がダサいから仕方ない        20.0%
どうでもいい質問してくるな       20.0%
当たり前                13.3%
彼女になってあげたい          13.3%
なんとも思わない             6.7%



問13 以下のカナザワケントの記事の中でどれが一番好きですか?


カナザワ君のは全部好きです。応援してます。好きです。   26.7
カナザワ記者、記事書いちまったダ!            20.0%
マイドク法という提案                   13.3%
交通違反について考える                  13.3%
100円◯◯シリーズ                     13.3%
すいません、読んでません。                13.3%
ないですはっきり言って                   0.0%


問14 以下のツノダヤマトの記事の中でどれが一番好きですか?



浅草を1万円で呑み歩く                    40.0
ないですはっきり言って                   20.0
細菌の話                          13.3%
すいません、読んでません                   13.3
肉体労働の日々[豆腐屋編]                  6.7
ツノダ君のは全部大好きです。応援してます。好きです。     6.7
【自己紹介】ツノダヤマト ー髪型編ー             0.0


問15 以下のフジモトユウキの記事の中でどれが一番好きですか?



やまひで猪肉店の話 シリーズ                 33.3
家から100m以内で一番ビールが美味いと思う場所で飲んでみた  26.7
muffフジモトユウキ(25)、緊急入院            20.0
フジモト君のは全部大好きです。応援してます。好きです。   20.0
日本で最も美しい村「京都府伊根町」へ シリーズ         0.0
すいません、読んでません                    0.0
ないですはっきり言って                     0.0


問16 以下のノムラカズユキの記事の中でどれが一番好きですか?


ノムラ君のは全部大好きです。応援してます。好きです。      26.7
ビール嫌いはこれを飲め。シリーズ                20.0
すいません、読んでません                    20.0%
ビールの旨みはあなたの優しさ                 13.3
ビール嫌いはここで飲め。シリーズ               13.3
文学賞は、タイトルで決まる                   6.7
ないですはっきり言って                     0.0




問17 カナザワケント記者(提案の月曜日)になにかコメントあればお願いします。

≪一部紹介≫

・いもうとがおもしろいってゆってた
・15時から座って呑めるお店を教えてください。
・15時から座って呑めるお店を教えてください。
・提案に対する題材を唯一動画と言う選択肢を使える。(具体例としてこれを見てくださいと言って動画を載せることができる。基本的ブログの動画の再生数は少ないのかもしれないが、提案が面白いと思うある意味ニッチなファンがいる記事なのでその動画再生に時間をさく読者が多いのではないか?と言う点)



問18 ツノダヤマト記者(ひとり歩きの火曜日)になにかコメントあればお願いします。
≪一部紹介≫

・彼女となんで別れたの?
・顔かっこいいなといつも思う
・真面目にやれ
・メッセージ性があるようでなく、深く考えずに安心して読めます。
・体験と文章構成、この二点がどんな記事にするかのバランスだと思うけれど、その体験ふ文章構成どちらかは固定した方が良いのではないかと思う。ただ一番ネットの記事のリアルな基準、壊し方の知識があると思う。


問19 フジモトユウキ記者(ど田舎の水曜日)になにかコメントあればお願いします。
≪一部紹介≫

・なんで別れたの?
・またいい出会いがあるよ
・本人が輝いていたらいつのまにかそばに素敵な方♀がいるかもしれません。
・これからも頑張って下さい 
・イノシシのお肉一度食べてみたいです
・丹波の生活は中々体験出来る物ではないと思う点で一番記事になりやすい立場にいると思う。ビール記事のような企画記事も良し、やまひでさんのインタビュー記事も良し、さらに専門的な丹波の仕事の記事も知識面での価値はあると思う。ただ生活を題材にしているのでブログによってしまっては一気に内輪に空気を出してしまうと思う。どちらかと言うと砕いた地方新聞のような形が理想かなと思う。




問20 ノムラカズユキ記者(不安定な木曜日)になにかコメントあればお願いします。
≪一部紹介≫

・地ビールを取り上げてほしい。
・ビールをそんなに愛していらっしゃるなんて…
・個人的に他の三人の隙間を縫うように掲載された詩的な記事が新鮮で良かったと思います。




〜muff4人の総論〜≫


カナザワケントの総論



問13(以下のカナザワケントの記事の中でどれが一番好きですか?)
において、『カナザワ君のは全部好きです。応援してます。好きです。』
に解答して頂いたみなさま、ありがとうございます。
そういった肯定的なご意見はこれからの一層の励みになり大変うれしいのですが


個人的に気になるのは『すいません、読んでません。』に票が入っていたことです。
正直ショックです。
「一度もか!?今までの一度もか!?なぁ!?せめて一回は読んでよ!ねふぇええ!!?」
と襟首を掴んでゆすってしまいたい衝動には駆られますが


実はこういった意見が最も貴重な意見なのだと思います。
この13.3%の票を『好きです。』に変えるように頑張れという暗喩的な
メッセージなのだと捉え、一層頭を捻っていきたい所存です。


沢山の心あたたまるコメントもありがとうございます。
全てがこれからのヤル気に繋がる素晴らしいコメントでした。
これからは動画等を巧みに利用し、月曜の出勤の楽しみでありつつ、世の中の全ての妹さんに
愛されるような記事を目指していきたいです。


個人的には
『15時から座って呑めるお店を教えて下さい。』
というコメントが気になりましたね。
「それはカナザワみたいな素敵な記者と一回飲みにいきたいわ」
という意味なのか
はたまたカナザワを
食べログやぐるなび等のグルメポータルサイトと勘違いしているのか


一体どちらなのでしょうか。
非常に気になるところです。


とにもかくにも
改めてたくさんの投票ありがとうございました!
これからもmufufutimesをよろしくお願いします!



ツノダヤマトの総論


昨日に引き続き、非常に驚いています。

ツノダの記事の中でどれがすきか、という問に

「ないですはっきりいって」が2番目に多い。

他の記者にはない傾向です。
というか他の記者はそんな回答されてない。

おかしい。これ捨て回答だと思ってましたよ…

まぁあまりネガティブなことばかりいってたらまた「真面目にやれ」とか「なんで彼女と別れたの?」とかいわれるので、、、

なんで彼女と別れたんでしょうね…

フジモトくん、なんで?

まぁ、ツノダが彼女にフられたことについてどう思いますか?という問の答えを参照すれば
「仕方ない」「髪型がダサいから仕方ない」「当たり前」ということですので、これが理由ですよ。はい。あー、はい。

しかし、「彼女になってあげたい」堂々の13.3%

そしてぼくへのコメントにあるのは「顔かっこいいなといつも思う


ぼくいま、モテてますね。




フジモトユウキの総論

ぼくへのコメントとして、
なんで別れたの?」「またいい出会いがあるよ。」「本人が輝いていたらいつのまにかそばに素敵な方♀がいるかもしれません。」「これからも頑張って下さい」
と、書いてくれた皆さん、本当にありがとうございます。
まるでひとりの人が、ぼくにそっと肩を寄せ、大きなクリスマスツリーの飾る真夜中のカフェで励ましてくれているような内容ですよね。
「やまひで猪肉店のお話が好きだ」と言ってくれた皆さん、もうこの冬一緒に牡丹鍋しましょう。あと、やまひでさんの後継者がいらっしゃらないみたいですので興味のある人は来年6月の罠試験受けましょう。ぼくも受けます。
 一番嬉しかったことはですね、この結果です。
フジモト君のは全部大好きです。応援してます。好きです。   20.0
すいません、読んでません                    0.0
「ぼくの記事が全部大好き」ということは、完全にぼくと性格が合うということであり、「記事を読んでいない人」が「誰もいない」ということは、みんなぼくのことが好きだということでしょう。そうです。そうです。わかりました。もう完全に開きました、悟りの境地です。この、みなさんからのかけがえのないアンケート結果のおかげです。ありがとうございます。あっ、悟った内容ですか?これです。

大和へ
今、完全に君よりぼくのほうが、もててる。




ノムラカズユキの総論


やっぱりビールなんですかね、僕。
いや、良くも悪くもってのは重々承知しておりますよ。
でもね、僕自身やっぱりビールのことを誉められると嬉しいんだよね。
特にね、問20で地ビールについて書いて欲しいって言ってくれたあなた、本当に最高。
もうね、あなたが実は第3のビールだった!ってオチでも許せちゃう。

あのね、総論だから言うけどね。
僕の最初の記事覚えてる?覚えてるわけないよね。
最初って結構福井について書いてたんだよね。
福井でどこが盛り上がってたとかさ。
今思うとさ、本当にウケるよね。
ま、でもあんときは結構必死だったのよ。

これからはさ、小説を書こうと思うんだけど、福井のエッセンスも取り入れていこうと思ってるんだよね。
「泡になりたい、君と」
乞うご期待!!
もうね、お歳暮は絶対に、ビールを贈るようにね!
チャオ!


不安定な木曜日,ノムラカズユキ

2012年12月6日木曜日

【総集編】ノムラカズユキの選ぶ、第一回BOM~ムフフタイムズ上半期を振り返る~


BOMとは・・・?

Best Of Mufufu(ベスト・オブ・ムフフ)の略称。
年間を通じて最も優れたムフフの中のムフフな記事にのみ与えられる
とびっきりファンタスティックな、ムフフ界で最も権威ある賞誉のひとつ。




Q.創刊から半年、どうでしたか?







辛かったです





ええ、辛かったです




文章を書くことがこんなに辛いとは。
もともと私、小説家を夢見るほど文章を書くことが好きだったんですよ。
でもですね、mufufutimesの記事はなぜか書けなかった。
記事を書こうとパソコンに向かった瞬間、頭が真っ白になるんですよ。






「ナニモ、カクコトガナイ」





頭の中でこの言葉だけが浮かんでいる。




こういった自己啓発の本を何冊か読みました。

でもね、結局ね、苦しいことは苦しいんですよ。

読むだけでは楽にはなれませんでした。

毎週毎週、記事に怯えてましたからね。





Q.半年間は楽しかったですか?






だから辛かったって。




結局はね、意識の問題なんだよね。





Q.では、最後にノムラカズユキの選ぶ、第一回BOMを発表してください。



聞きます?それ。

この状態で聞きます?



しょうがないですね、選びますよ。BOM
でもね、ちょっと僕が選ぶBOMは過去じゃなくて未来を見据えてだからね。



発表しましょうか、今後の予定を。



ええ、あのですね、今後は小説を書いていきます。

「泡になりたい、君と」を。


だから、私の選ぶBOMはこれ!!


今後も苦しみながら頑張りますので、皆様よろしくお願い致します。
アンケートもやっております。奇譚のないご意見、お待ちしております。


【緊急アンケート】

突然ですが、アンケートに御協力お願いします。 〆切は12/7(金)。
貴方の一票が年末の僕らのモチベーションを大きく変えます。 ぜひとも!!ご協力ください!!!




不安定な木曜日, ノムラカズユキ


2012年11月29日木曜日

【シリーズ】沖縄小話ーパラダイス通りを歩け。ー


いつもお世話になっております。
muffのノムラです。


シリーズ沖縄小話



第二回は パラダイス通りを歩け、と題してお送り致します。


おそらく多くの方は沖縄の有名なストリートといえば「国際通り」を思い浮かべるのではないでしょうか。
国際通りは沖縄の県庁所在地である那覇で最も栄えているメインストリートです。
お土産屋さんや飲食店が軒を連ね、観光客で常に賑わっています。
沖縄を訪れた方はほとんど歩いていると思います。


でも、mufufutimesをご愛読頂いている方はそんなストリートに興味はないでしょう。
そんな愛読者におすすめのストリートをご紹介しましょう。



「ニューパラダイス通り」通称、「パラダイス通り」です。
場所はなんと国際通りから一本横の通り。
一本横だけなのに国際通りの雰囲気とは全く異なります。
行ってみれば、分かります。



「パラダイス通り」の名前の由来は…

戦後、今のパラダイス通りのちょうど真ん中あたりに「ニューパラダイス」という名前のダンスホールがありました。若者を中心に日本人もアメリカ人も誰もが踊れる社交場として大流行し、「ニューパラダイス」に集まる人々が店の前の狭い通りのことを自然と「ニューパラダイス通り」と呼ぶようになったのです。この「ニューパラダイス通り」が時代の流れとともに短くなって「パラダイス通り」と呼ばれるようになりました。
(Okinawa情報局HPより引用  http://www.okinawajoho.net/pc/street/paradise/index.html



パラダイス通りは今も昔も人と人を繋ぐ「社交場」です。交流は旅の醍醐味です。私もかれこれ沖縄には7回ほど行っているのですが、このパラダイス通りを歩くようになったのは大学3年に訪れた時からです。つい最近です。当時あてもなく散歩している時に、ただただ迷い込んだだけなのですが、不思議な空間に訪れたという感覚は今も鮮明に覚えています。帰宅してネットで調べた時にそこが「パラダイス通り」であることを発見しました。とにかく独特の雰囲気が立ち込めるストリートです。



今日はせっかくですので、一件おすすめのお店を紹介しましょう



「夢屋」



場所はパラダイス通りの入口ですね。
一見、入りづらそうな門構えですが、人の良いマスターが暖かく迎えてくれます。
そして気の利いたBGMを背景に美味しい泡盛を飲ましてくれる。最高です。
晩御飯を食べたあと、22時頃に行ってみて下さい。


ちなみに、泡盛一杯300円です。激安です。泣けます。




私はこのお店のおかげで泡盛にはまりました。(今も泡盛を飲みながら記事書いてます)



「菊之露」という泡盛ですが、非常に飲みやすい。
水割りにすると美味しい水を飲んでいるような感覚です。
この菊之露、現地の人にも大変愛されている泡盛だそうです。
泡盛に苦手意識を持っている方、一度飲んでみて下さい。泡盛って、美味しいんです。




さて、今週は「パラダイス通り」「夢屋」「菊之露」という3つのキーワードを押さえて頂ければ完璧です。



さぁ、みんなで寒さを逃れて沖縄に行きましょう。


Lets VACANCE!!

不安定な木曜日,ノムラカズユキ

2012年11月22日木曜日

【シリーズ】沖縄小話 ー飛行機頭痛の対処法ー


いつもお世話になっております。
muffのノムラです。



シリーズ沖縄小話





と題しまして、今週から何回かに分けて先日行ってきた沖縄旅行に関する小話をお届けします。

少しでも皆様のためになるようなことを記事に出来ればな、と思っております。






どうです?自治報っぽいでしょ?




さて皆様、飛行機頭痛って知っていますか?


あまり聞きなれない病気で、実はまだあまり研究が進んでいないようです。
症状としましては飛行機の着陸時に目の周り(眼の奥、眉毛のあたり)が痛くなります。



私、この飛行機頭痛によくなっておりました。
それ故に飛行機に乗るのが嫌で仕方がありませんでした。
なにせ眼球が潰れるほどの痛みを覚え、涙が止まらなくなります。
しかも大学生になるまで飛行機頭痛の存在を知らず、ただただ謎の痛みとしてそれを受け入れていました。



大学3年生の時にネットで対処法はないかと「飛行機 頭痛 解消」で検索しました。
そこで見つかったのが「サイレンシア・フライト」という商品。
私はすぐにAmazonから購入しました。



使った感想として…



かなり痛みは軽減されました。
気持ち的な問題かもしれません、ただ確実に痛みは和らぎました。
具体的に、多少の痛みはあるものの涙は流れなくなりました。
なかなか他に良い対策がないので、非常にありがたかったです。



今回、沖縄には小松空港から飛行機に乗って行ってきたのですが、久しぶりの飛行機ということでこの飛行機頭痛を思い出しました。
そしてもちろん今回もサイレンシア・フライトを使いました。
おかげさまで、そこそこ快適な空の旅ができました。



あまり聞きなれない飛行機頭痛。




でもネットで調べる限りこの症状になる方はいらっしゃるようです。
あなたがそうならなくとも、飛行機に乗った際に近くの方がこの症状に陥っていたら…




差し出してみてはどうでしょうか。

サイレンシア・フライト



一家に一個、ではなく一人に一個



サイレンシア・フライト


不安定な木曜日,ノムラカズユキ


2012年11月15日木曜日

【お知らせ】本日、休肝日。

いつもお世話になっております。
muffのノムラです。


本日、休肝日。



そうです。本日は表題の通り、私休肝日でございます。




毎日ビールを飲むことは大事なことです。


でも、



あえて自分に負荷をかける。

それもまたビールと上手く向き合うコツ




なのです。




というのも、私、今週末は



日本で一番ビールを美味しく飲める場所



に行ってまいります。



ビールの美味さは人を行動へと導きます。






その瞬間、最高のひとときを求めて…

今日は休肝日…。






ホップ、ステップ、ジャンプっ!




次週予告…




「気付けば僕は、ここにいた。」



お楽しみに。


不安定な木曜日、ノムラカズユキ