あけましておめでとうございます。
提案の月曜日担当、カナザワケントです。
今年も愛すべき読者のみなさまの良き暇つぶしとなるような
記事が書けるよう、精一杯四苦八苦いたします。
それでは張り切ってまいりましょう。
火の用心って命令形に聞こえる。
冬の乾燥した時期が訪れるとですね
カチカチと柏木2つを叩きあわせる音と威勢の良い掛け声が
どのお宅にも届いて参ると思われます。
火の用心ブラザーズのみなさん「ひのよ~~~じん!!」
柏木(カチカチ!!)
この人達のグループ名が果たして火の用心ブラザーズという
どうしようもなくダサい名前なのかどうかは露知らぬところですが
とにかく冬の風物詩ですよね。
子供達が街を練り歩き、乾燥による火災への注意を呼びかけるわけです。
みなさんもそうだと思いますが
私カナザワはそんな子供達が手をかじかませながら
健気に声をあげる微笑ましい光景を見るとつい
汚水を浴びせかけ、
「てめーら命令してんじゃねーよ、ボケ!!!この*♯&m×(放送禁止用語)野郎ども!!!」
と叫びたくなる衝動にかられます。
火の用心とは決まり文句のひとつであると分かっていても
言葉尻の不足感についつい苛まれてしまうものです。
これでは伝えたいこともロクに伝わりません。
何より失礼です。
用心しようにも到底できません。
悔しくて夜も眠れません。
もう少し譲歩できないものでしょうか?
もう少し遜る(へりくだる)ことはできないでしょうか?
少し形式を変えてみるとより良い火の用心の呼びかけになるはずです。
いくつか提案してみましょう。
パターン①元気な男の子主導で、しっかりと丁寧に呼びかける
クラス一の人気者(お調子者)「町民のみな、みなさま~!!どうか火の用心を~!!」
柏木(カチカチ!!)
火の用心ブラザーズ「よろしくお願い申し上げま~す!!!」
これが一番丁寧かつベターです。
呼びかけには元気が一番。
元気があればなんでもできるというイノキイズム満載の手法であり
このやり方でイラッとくる人はいないでしょう。
呼びかけの合間にクラス一の人気者が好きな女の子にちょっかいをかけたり
ちゃらけ過ぎて肝っ玉かあさんの怒声がこだましたり
しても微笑ましさ倍増でよろしいかなと思われます。
パターン②日本人特有の国民性を取り入れ、かつ丁寧に
自治会長「◯◯町にお住まいのみなさ~~~~ん!!!」
柏木(カチカチ!!)
火の用心ブラザーズ「あなた以外の住民は、みんな火の用心を終わらせていま~~す!!」
これはほんとに用心率100%越えも夢ではありません。
自治会長が先頭に立つことで説得力も増加。
日本人の「みんながやってるのなら自分も」という国民性を逆手にとれば
いいのです。
パターン③逆に、火の用心をしなくてもいいよと丁寧に呼びかける
自治会長「◯◯町にお住まいのみなさ~~~~ん!!!別に火の用心は必要ありませんよ~~~!!」
柏木(カチカチ!!)
火の用心ブラザーズ「火事に合わなくても、いつか人間死にますから~~~!!!」
ああ、そうだよなぁ。いずれ死ぬもんな。じゃあ火の用心しなくてもいいか。
と思わせる謎の説得力を持っていますし、自治会長が先頭に立つことで説得力も増加。
しかし納得してしまったあなたはダメ人間の素質大ありです。
パターン④火の用心ブラザーズの恐怖を思い知らせる
自治会長「◯◯町にお住まいのみなさ~~~~~ん!!明朝5時までに火の用心を済ませておいてくださ~~~~い!!!さもないとーーーーー???」
たいまつを振りかざす屈強な火の用心ブラザーズ「あなたの大事なお住まいがどうなっても知りませんよーーーーー!!!!」
恐ろしいですね。
大体映画に出てくる一番悪い奴は敬語でしゃべりますから。
自治会長が先頭に立つことで恐怖も増加。
パターン⑤gmailによる一斉送信
火の用心ブラザーズの内のひとり「火の用心を、よろしく、お願い、します、カチカチっと。送信。(マウス強打)」
合理的ですね。
まとめ:別に丁寧にしなくてもいい。
変な言い方になると、逆に伝わりにくいということが分かりました。
昔からの伝統をねじ曲げると逆におかしくなるということの好例ですね。
変わらないことが何よりも大事なこともあるということです。
これからも温かい目で火の用心ブラザーズを見守っていきましょう。
というわけでこれからも提案の月曜日をよろしくお願いいたします。
たいまつを振りかざす屈強な火の用心ブラザーズ
提案の月曜日、カナザワケント