Where going are you?
初めまして、みつこと、高山光賢と申します。
野村氏に記事執筆のオファーを頂き、このmufufutimesに寄稿させて頂きます。
周りの友達はよく知ってるんですが、僕はとても滑舌が悪いんです。
その上、口下手です。
けどまあ、こうやって文章にするなら
何とか人に伝わるかなと自分を励ましつつ、書いてます。
さて、簡単に自己紹介を致しますと
大阪出身の23歳で
今は愛しの大阪を離れ、東京でサラリーマンをしております。
大学では、韓国に1年程暮らしていた縁もあり韓国語を専攻(野村氏とは同窓)。
語学と歴史と旅が好きな文科系男子です。
小学校から始めた野球は10年続けました。
今回寄稿するにあたり、何を書こうかと悩みましたが、
自分の好きなことである「海外一人旅」について書いてみようと思います。
駄文ですが、読んで頂けると幸甚です。
僕は旅が好きです。
「旅行」ではなく、「旅」なんです。
何でしょう、旅って言葉には、色んな魅力が詰まってます。
僕が思う旅の魅力を一言で表すと、“わくわくどきどき”かなと。
この一言に全てが凝縮されている気がします。
さて、今回の寄稿では、
2010年10月13日から始めた中南米14ヶ国100日の旅の中で
特に印象深かった2つのエピソードのうち1つを紹介させてもらいます。
題して、
「高山光賢的中南米縦断100日の旅〜海賊王に俺はなれない〜」
時は2010年11月中旬
僕はメキシコを出発し
中米のグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカを経て
パナマから南米のコロンビアまで船で向かうことにしました。
(縦断するにあたり飛行機を使わないことが旅の目標の一つであったので、ゲリラがうじゃうじゃいる陸路は避けました。)
所用日数は6日。
事件は3日目に起こりました。
船に乗っていたのは
男のオーストラリア人6人
スウェーデン人・カナダ人の女子が2人ずつ。
そして日本、いやアジアを代表として、僕。
コロンビア人の船長とコックを含め
総勢12人で航海中でした。
その日オーストラリア人はロブスター狩りのために船から離れたところにいました。
それに合流するために僕とカナダ人女子2人は海に飛び込んだのです。
装備は、ゴーグル(呼吸のための、あの口に装着して水面から出すあれ)
そして足につけるヒレ。(結局ヒレはサイズがなく、装備せず。)
僕は泳ぎがあまり得意ではないのですが
上記の装備品があれば海に投げ出されても平気でした。
(事実、前日がそうであった。)
カナダ人女子2人が待っていたこともあり
僕はゴーグルと呼吸用チューブを装備し、海に飛び込んだのです。
そしたら、
まさかの、両方が故障。
目には勢いよく海水が入り、呼吸もできない。
挙げ句の果てには、チューブから海水をごくごく飲んでしまい
僕はパニック状態に陥りました。
それを見ていたカナダ人女子は
「みつ、大丈夫?!手を握って!!」
普通の人ならここで手を差し出すでしょう。
しかし、僕はアジア代表としてこの船に乗って旅をしているのです。
ここで簡単に手をかりたら日本、いやアジアが馬鹿にされてしまう。
そんな思いが、パニック状態にも関わらず、僕の頭を駆け巡ったのです。
何とか体勢を整えて船に泳いで帰ろうと、船をみると、
気づかないうちに流されていて、船は遠く離れたところにありました。
それを見てショックを受けた僕は、2度目の海水をゴックリしてしまったのです。
その状況を見ていたカナダ人の1人(シェリー)が、
船に残っていたオーストラリア人のマイクに助けを求めました。
ここからは擬音語を中心にお楽しみください。
シェリー「マイク!!みつが大変なことに!!」
(バンッ!ドアを開ける音)
マイク「みぃぃぃぃつ!!!!」
注:正確には、「みぃぃぃっちゅ」と発音していた。
(ザボーン!マイクが海に飛び込む音)
注:マイクは何も装備していません。海パンオンリー。
(バサーン、バサーン!マイクが高速で泳ぐ音)
マイク「みぃぃぃぃつぅぅ!!!! Are you OK?!」@水面
僕は、お父さんの首に腕を回し
背中で悠々と泳ぐ子供のように
マイクの背中に捕まり、船に帰りました。
これ以降、僕は船のメンバーで唯一
浮き輪の着用を義務づけられました。
カリブ海で溺れ死にかけた僕は、
心が折れた状態でコロンビアに到着したのでした。
つづく
来客は金曜日,タカヤマミツヨシ