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2013年5月31日金曜日

【お知らせ】mufufutimesに関する大事なお知らせ



mufufutimesもかれこれ1周年


毎度毎度のご愛顧とご愛読、心より御礼申し上げます。


我々muff4人が日替わりで紡ぐどうしようもなく、でも憎めないデジタル自治報


mufufutimesが5月最終週の更新を持ってめでたく1周年を迎えることとなりました。


ここまで続けて来れたのも、全ては愛する読者様方々のお陰でございます。


そういった読者様の更なる期待への高まりに応えるべく、


また1年を無事に終えたことを記念いたしまして、


mufufutimesはリニューアルを決行いたします。


よって本日より1~2ヶ月もしくは無期限の工事期間を設けさせていただきます。


従来とはまた違ったスタイルでお送りする


「毒にも、薬にもならないけれど、読むとクスリと笑えます。」


そんなデジタル自治報にご期待ください。


1年間本当にありがとうございました!!


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー


~以下、1年間を終えての各記者、それぞれの感謝の気持ちです。~


提案の月曜日カナザワケント




毎度のご愛読ありがとうございます。
2012年度好きな記者最優秀部門受賞者でおなじみのカナザワケントです。


今年度は前年度と少し趣向を変え、
「みなさんの役に全く立たない提案を」をコンセプトにした
記事を展開して参りました。
いかがだったでしょうか??
みなさんの目にはどうお映りになられたでしょうか?


「ふざけんなよ、死ね」みたいな意見でさえ無ければ
賛否どんな意見でも記者カナザワの骨や血や肉となりありがたく頂戴したい次第です。


リニューアル後はですね、
そうした読者のみなさまの声にとっさに反応できるような
そんなデジタル自治報を


焦らず


腰を据えて


牛歩のごとく目指してまいりたいなと思います。


どうかごゆっくりとお付き合いください。


1年間ありがとうございました。


ひとり歩きの火曜日ツノダヤマト


この1年、たくさんのことがありました

私事を綴りますと、彼女にフラれ、ホームレスになり、ど田舎へ移住…


詰め込み過ぎました

若さ故の過ちでしょうか、焦り過ぎたのかもしれません


・毎週更新はやり過ぎだ
・書きたいときに書くのがほんとじゃないか
・書きたいときっていつなんだ
・眠い
・だるい
etc…

様々な苦情がぼくの中から沸き上がりました。

そして書き続けた1年間(休刊したときもありました)


我々は思い続けた事があります。


「文章だけじゃなくてなんかもっとおもろいことできんか?」


「できるさ、時間と心に余裕があればね!」



ということで「なんか」を具体的に楽しむ為に少しお時間いただきますが、

必ず「なんか」やっていきますので少々お待ちください。


それではお楽しみに!!



ど田舎の水曜日フジモトユウキ


え〜時間というものはすごいです。

1年間というのは非常に長かった。
まだmufufutimes創刊して区切りの1年経たないの?

1週間はむちゃくちゃ早かった。
え、もう火曜日?記事書かんといけん・・・

そんな想いがループし、「時間ってすげえなあ」と毎週思いながら
今日までやって参りました。

我々4人は今年の3月までは全員住む場所も仕事も異なり、4人全員でなかなか会えません。
※4月からフジモトとツノダが同居しだしただけであとはみんな別々

ですが、このmufufutimesがあったおかげでよくわからないヒモに繋がれていた感があり、いつも一緒に居るようでした。

会ってもいないのに今週の記事を読めば「ああ、今週は疲れているな」な〜んてことも最近では手に取るようにわかるようになりました。

ぼくらはたくさんのご愛読者の皆さんに囲まれて幸せです。

またパワーアップして皆さんにお会いしたい。

歳と経験をミルフィーユのように重ね、ミルフィーユのようにサクッと甘いど田舎情報をまたどんな形であれ、ミルフィーユ仕立てで挟み込んでいきたいと思います。


最後に清原和博の引退セレモニーでの言葉を残します。

「ひと言で言うなら、“感謝”です。今はその言葉しか浮かびません。」




またお会いしましょう。

ありがとうございました。


不安定な木曜日ノムラカズユキ


こんな気持ちになるんですね。

1年間というこの期間。

こんな僕も社会人3年目になりました。

さて、ココで!?ってところで休止ですよね。

でもね、小説に爽やかな終わりを求めてはいけません。
(まだ終わってませんが。)

いつだって、文章が曖昧なように、ストーリーは骨子すら持ちあわせていません。

そんなもんです。

そんなもんです。

僕は、ビールが好きです。

ビール、というか、苦味をある種の甘みと感じることのできるものが好きなのです。

要は、目の前のものの逆手というか、本質を見極めることが大切なのです。

これは、本当に、苦いのか。

常に目の前の事実を疑ってほしい。

そうゆうことです。

そうゆうことです。

さて、僕が書いたような小説に愛読者がいるかは甚だ疑問ですが、いると信じて…。本当にありがとうございました。そう遠くないいつの日か、完全版が出版されることを祈念して、休止のご挨拶とさせて頂きます。

本当にありがとうございました。

泡になりたい、君と。

皆さん、mufufuteimesを読みながら飲むビールは、最高ですよ。





muff
カナザワケント
ツノダヤマト
フジモトユウキ
ノムラカズユキ

2013年5月30日木曜日

【小説】泡になりたい、君と。〈No.13〉


「お客さん、終着駅ですよ。」


駅員の声で僕はまた現実的な時間の流れと合流する。適当にその駅員に頭を下げて電車を降りた。また一段と寒さが増したことを感覚で読み取り、ついでに辺りの普遍的な暗さを視覚で読み取った。そこは京都駅だった。別に初めてきたわけではないけれど、とにかく自分の居場所から離れることに成功できて満足感を覚えた。小奇麗な駅舎を出ると目の前に凛とそびえ立つ京都タワーが京都の夜空を支配しているように存在していた。そいつを横目に僕は近くのファミレスに入った。そしてコーヒーを頼んだ。熱い液体が喉を通過する瞬間、ほんの少しの安堵を覚えた。僕は生の温度を体感し、頭の中での時間がしばし休止する。目の前の風景がぼやけてくる。「今」の思考が完全に停止する。


僕は今、彼女に会いに行こうとしている。想像が、確信に変わった。

不安定な木曜日, ノムラカズユキ

2013年5月29日水曜日

【地方欄】子どもも大人も遊ぶ「あそびの学校」が楽しいです、ボランティアスタッフ募集





ぼくらのボロ家がある丹波市春日町大路地区では、原則毎月第2or第3土曜日「あそびの学校」を開催しております。


 

あそびの学校とは、大人も子どもも森の中で遊び、遊びながら色々なことを学ぶというとても楽しいイベントです。


4月から新体制でスタートした「あそびの学校」ですが、主催は「大路未来会議」です。


この大路未来会議とは、大路地区とその周辺に住む有志で結成された団体でぼくらボロ家住人や兄者夫婦といった都会から移住してきたIターンメンバーだけでなく、Uターンの方やずっと丹波で生活して来られた方なども含めみんなで持続可能で幸せなコミュニティーを作っていきたいですね〜と少しずつですが真剣に楽しく活動しております。



その活動の一つとして「あそびの学校」を開催しておりますが、これまで4月、5月と2回開催されておりますが、わたくしフジモトの感想を言わせていただきますと・・・





楽しい


これに尽きます。
 
来月の「あそびの学校」を楽しみにしている自分がいます。


なにが楽しいのかというと、下記の写真をご覧ください。





  

ぼくはですね、自然と子どもたちに囲まれるんですね。


子どもたちに膝の上に乗ってもらった経験がない方、これはですね、例えると、滝壺を目の前にし、マイナスイオンたっぷりの水しぶきを少しかぶりながら目をつむり、スーっと深呼吸をするような感覚に似ております。


癒しですね。



こんなかわいい子どもたちが毎回100人近く参加してくれます。

4月は食べられる野草を山や畑の周りで探し、天ぷらにして食べました。

5月はみんなで手首ほどの丸木をのこぎりで細く切り、名札を作って、大路未来会議特製野草「イタドリ」を使ったジャムをクラッカーに付けておやつとして食べました。


左のピンクトレーナーを着た女の子はぼくの姪っ子ななせ7歳

甥っ子そら5歳(左)と我がマリオ校長60歳(中央)

マリオ校長の山での注意事項などをしっかりと聴く子どもたちと保護者の皆さん

かわいい



子どもたちは本当にかわいいです。

でも2歳児〜小学6年生までの100人近くの生徒をしっかりと見守り、準備や後片付けなども含めて運営していくためのスタッフが少ないのです。(今ギリギリなのです)


子どもが好き、幼児保育や野外保育に興味がある、自然の中で遊びたい、丹波に遊びに行ってみたい、土曜日は暇している、そんな方がいらっしゃいましたらぜひボランティアスタッフとして参加いただきたいです。


以下は「運営ボランティアスタッフの生の声」でございます。






えりちゃん(写真左、ぼくらの大学フォークソング部の4個下の後輩)

「たっくさんの子供たちと遊べて楽しかったし、もぅとにかくみんなかわいかったです(*^◯^*)運営している人達からは森で子供達がのびのびと遊び、成長することの大切さを学びました!都会育ちの子供に田舎育ちの子供達が野草の見つけ方を教えている場面も実際にあったり、遊びの中でみんなで野草を見つけて、自分で取った野草を天ぷらにして食べるという流れが、子供達にとってお互い良い刺激や成長になる、とっても素敵な企画だと感じました^_^
そして丹波はとても素敵な所で子供も大人もみんなあったかかったです(*^_^*)


ふじもんさんはおもしろくて最高です♪( ´▽`)あと、お茶の話してる時はかっこいいです。



吉住(写真中央、フォークソング部2個下の後輩、丹波市内金融機関勤め)

「自然に夢中になる子供たちに元気をもらっていますね」



大和(写真右)

「意外と疲れる




ありちか(スケボーで大路こどもの森に向かう)

「森の中で遊ぶのは楽しい!1回目より2回目のが楽しめたし、次はどれだけ楽しめるかって感じですね。こども苦手やけどなんとかいけそうですね」





◇今後のあそびの学校スケジュール◇
6/15(土)9:00〜 基地づくり(仮テーマ
7/13(土)9:00〜 川遊び
8/10(土)時間未定  夜遊び


※もしスタッフとして参加したいという方がいましたら、土曜日は朝が早いので前日からボロ家にて宿泊いただくことも可能ですので、お気軽にフジモト(fujimotv@gmail.com)までご連絡ください。



ど田舎の水曜日,フジモトユウキ

2013年5月28日火曜日

タネの話:後編「たとえキ○タマをとられようとも」

どうもこんばんわ、最近は新茶の製造でmuffフジモトと日々、茶畑と茶工場をかけずりまわっておりますツノダです。


さて前回の特集記事「タネの話 前編」でF1種とはどういうものかということをわかりにくく説明いたしましたが、

後編である今回は、そのF1種はどのように作られるのかというところをまたまたぼくなりにわかりにくく綴ってみたいと思います。

準備はよろしいでしょうか。


F1種の作り方 その1:除雄


まずすべての説明の前に断っておかなければならないことがあります。

植物は、人間その他動物と異なり、「自家受粉」という子供作りを個体で完結させることができる人間に置き換えるとトンデモないことをしでかします。

はっきりいって人間に置き換えて考えると、もはやそれは完全体であり、凹と凸がガプと一つになったかのような存在です。

絵にしてみるとこんなかんじ

自分だけで子供つくれる 
自分で描いていてあれですがめちゃくちゃわかりにくいです

が、続けます。


そう、除雄とはこの左半分のオスの部分、つまり雄しべを取り除いてしまうこと。そしてほかのとこから交雑させたい雄しべを持ってきてそこについている花粉を、半身残され寂しくしている雌しべにこすりつけるという、

いたってシンプルなF1種の作り方です。ちょっと力づくというか、かなり強引ですね。
人間に置き換えるともう裁判沙汰です、たぶん。


絵にしてみるとこんなかんじ

雄しべが取り除かれ、掛け合わせたい品種の花粉を受粉させる


絵が下手ですね。

めちゃくちゃわかりにくいですが、まあ、こんなかんじです。


F1種の作り方 その2:自家不和合性


除雄、という方法はシンプルでわかりやすい、がしかし、ひとつずつ雄しべをとっていくのははっきりいって非常にめんどくさい。

ということで、人間は自家不和合性という性質を利用するために「クローン」を生み出すことにしました。

植物の中には自分の花粉を受粉する、つまり自家受粉するのを嫌がる性質をもった植物がいます。

自分自身で子供つくるより違う人と子供をつくりたい。そういうことです。すごく気持ち分かります。

この性質を「自家不和合性」といいますが、これはなぜか幼少期(つぼみのとき)には発現しない、というなんというか、えー、なんとも怪しげな性質を併せ持ちます。


絵にしてみるとこんなかんじ
 

…まあなんとなくわかりますかね?


花が開き成熟すると自分の花粉が嫌になる、そう、嫌になるその前に受粉させてしまう!

つぼみをこじ開け、そこに自分の花粉を無理矢理つけて受粉させてしまう



もうむちゃくちゃですね。



すると、望んでいないはずの自分の「クローン」のタネが大量にできることになる。

このタネを使い、畑一面クローンで埋め尽くすと、雄しべをひとつひとつ取り除く事なく、自家不和合性が働き、つまり廻り一面自分だと勘違いしてまったく受粉しない畑が出来上がるのですね。


で、そこに交配させたい種類の植物をもってくれば、F1種のできあがりと、いうわけです。








いやー、なんか疲れましたね


もうひとつ、F1種の作り方として「雄性不稔」という雄しべがそもそもはじめからない、という突然変異型の種を増やしまくってしまうたいそう物騒な作り方があるのですが、疲れたのでまたの機会にします。

「続・タネの話」をお楽しみに!それでは!



金玉をつかって病気をなおす医者もいる


ひとり歩きの火曜日,ツノダヤマト

2013年5月27日月曜日

【提案欄】人のためになりたいあなたが辞めるべき5つのもの




世のため人のため


唐突ですが

あなたは常日頃人のために何かしてあげたいと思い行動していますか??


人間社会のコミュニティとは
いわば自己犠牲という名の思いやり成り立っている側面が大いにあり、それは我々が小さい頃から植え付けられている国民的アイデンティティとも言えます。
人のために行動をすることは日本人にとってもはや義務に近いのかも知れません。



しかし常に人のためを思い率先して行動し、
生活することは非常に難しいです。
何故なら皆自分のことで精一杯であることが多いからです。
ただ、案ずる必要はありません。
「何かを行う」のではなく、何かを辞めればいい」
そういった発想の転換を筆者はオススメします。



行動をすることよりも、まずは自らを省みて律することに目を向けてみましょう。
得てしてその方が簡易な場合もあるのです。
他人の為でなく、自分の為にもなる自己犠牲のアイディアがそこにはあります。

今回はそういった「人のためにあなたが辞めるべきこと」の一例をここで紹介いたします。
是非とも充実したコミュニケーションへの参考にして頂ければと思います。


①パブリックスペースでのタバコ




現在は多くの飲食店で分煙禁煙の流れが顕著です。
そしてタバコの税制は厳しくなるばかり。
つまり悲しいかな、タバコは衰退の一途を辿るべき嫌われ者と社会は判断しているということです。
パブリックスペースでの受動喫煙は様々な病理への可能性を生みます。
パブリックスペースでのタバコをやめるだけで、それは人のためとなるのです。


②電車の中での携帯電話の通話




自分とは関係の無い人間の断片的な通話を聞かされることは、
各個人が各々思い描くよりも多大なストレスを生み出しています。
特に行動が制限される電車の中ではそれは顕著です。
優先座席付近だけでなく、電車の中で電源を切る。
それだけでも立派な社会的寄与となり得ます。


③コンビニでの買い物




「お客様は神様です」の言葉は、本来サービスを提供する側の言葉であり、
その言葉に甘え、便利の余り利用過多なコンビニエンスストアで目に余る態度や行動を取り、人に迷惑をかけている場合が多分にあります。
また、あなたが買い物をするだけで他の人が列に並ばなくてはならない事象が発生することも見逃せません。
端的に言えばあなたがコンビニで買い物をするだけでとんだ迷惑となっているのです。
今すぐ辞めましょう。


④職




あなたが受け取っている賃金は果たして能力に見合ったものでしょうか?
大概の場合、見合った仕事をしている人は少なく、働くだけで企業への負荷となっている場合があるのです。
また、あなたが座っているポストが空くのを今か今かと待ち望んでいる他の求職者が沢山存在している場合もあります。
いいから早く辞めましょう。さぁ、今すぐ。


⑤呼吸




人間は酸素を吸い、二酸化炭素を吐き出すという事実をご存知でしょうか?
そして二酸化炭素が地球の温暖化を促進するという事実もご存知でしょうか?
そうした身勝手な日常の行動が地球温暖化を招き、海面上昇、ひいては異常気象や自然災害を誘発しているという逃れられない事実。
端的に申し上げます。
あなたが呼吸をし、生きている事がもはや大いなる迷惑となっているのです。


まとめ:自然体に人を思うことが大切


もうお分かりかと思われますが、最後の3つは冗談です。
職や呼吸を止めるのはさすがにやり過ぎです。
物事には節度というものがあり、自らを律して他を立てることはもちろん大事ですが、
何よりもあなたこそが大切な社会的要素であることを見失ってはいけません。
自然体に人を思いやる姿勢を身につけましょう。


こういう開き直りは実に多くの人へ迷惑をかけることになります。


提案の月曜日、カナザワケント

2013年5月23日木曜日

【小説】泡になりたい、君と。〈No.12〉

ここは夢の中なのだろうか。心なしか空気の濃度がいくぶん薄い気がする。体全体がほんのりと温かい。思考は完全に停止したはずなのになぜか意識が体中を巡っている。これは気のせいなんかじゃない。夢の世界と現実の世界、その挟間にいるような感覚が僕を襲う。どうやら僕はこの世界でも電車の中にいるようだ。しかし現実の世界で乗っていた電車と違っているのが分かる。窓の外の景色がまるっきり違うからだ。光加減から判断するとどうやら夕方ではなく朝方のようだ。そして僕は座席に座っていたはずなのに吊皮を握って立っている。やけに電車が混んでいることと、外の明るさから判断を下すと僕は今、朝のラッシュで混んだ電車に乗っている、ということになる。とりあえずもっと状況を正確に把握しようと思い、辺りを見回した。高校生、大学生、OL、会社員、どこにでもあるありふれた日常の一幕である。僕はその人たちを観察していく途中で、乗客たちの中で一人だけ見覚えのある女性の顔を発見した。彼女は間違いなく違ったオーラをまとっており、そのオーラには懐かしさの類の香りを醸し出していた。


それは、間違いなく彼女であった。


当時の、彼女であった。


僕は耐え難い喉の渇きで目を覚ました。ただの渇きではない。全身がビールを求めていた。僕は無性にキンキンに冷えたビールを飲みたくなった。


不安定な木曜日, ノムラカズユキ

2013年5月22日水曜日

【コラム欄】おい同居人よ、プロ野球はこんなにもおもろいんやぞ

mufufutimesをご愛読いただいている皆さんならご存知だと思いますが、ぼくは今丹波で後輩2人と一緒にシェアハウスをして暮らしている。

ひとりはご存知火曜日担当ツノダヤマト、もうひとりは何でも屋オオヤマアリチカ。

 ※ふたりの紹介記事はこちら↓

【地方欄】ボロ家シェアハウス生活が始まりました



彼ら二人との同居生活ももうすぐ2ヶ月となりますが、びっくりするほど問題なく助け合い、楽しく生活しております。

しかし、どうしても納得できない二人の価値観というのか、思考体系、パラダイムが存在し、私は遺憾にたえない。



それは、二人ともプロ野球に全く興味がないのだ



例えばこんなことがあった。

4/10阪神vs巨人2回戦。
この試合は12回0−0の引き分けという素晴らしい投手戦だった。
中でもベテラン福原があの強力打線に対し、全22球すべてストレートで勝負した。

最後は満塁になりながらもホームランバッター村田に対して、高めのストレートでセンターフライ!!

ぼくは感動した。
36歳のベテラン福原。故障で苦労したにも関わらずカムバックし、なんと昨年自己最速の153キロを記録した男福原。


しかもこの話には続きがあり、最後のバッターとなった村田が打席に入る前にキャッチャーの藤井がピッチャーマウンドに行き、福原となにやら相談していた。

きっとこんな話をしたのだろう。

藤井「村田やけど、どうする?」
福原「ストレートでいく」
藤井「スライダーは?
福原「ばれててもストレートでいきたい
藤井「わかった」


もう感動である。

なのに、横で観戦するヤマトもアリチカも無言&無表情なのだ・・・・・


同居ヤマト&アリチカにプロ野球の面白さ・良さを伝えたい。

そんな想いでぼくは今いっぱいである。



おい、プロ野球はこんなにもおもろいんやぞ

 
昨日はヤマトと朝から陽が沈む頃まで茶園で新茶を刈る準備として、丸一日草刈り・草引きをした。

大変暑い日だった。
ヤマトは頑張っていた。

15:30。暑さも我々の疲れもピークとなっていた。

ぼくはこの仕事でも先輩だ。ヤマトは慣れないのに頑張っている。

ヤマトに元気を与えたい・・・どうしたらいいのか・・・

願わくは併せてプロ野球の面白さ・良さ伝えたい・・・


気付くと、番茶を飲んで休むヤマトの目の前でプロ野球選手のモノマネクイズをし続けていた。


近鉄いてまえ打線タフィーローズのモノマネから始まり、





全盛期の日本ハム・田中幸雄、ロッテ・フランコ、





阪神でいうと、リフォーム片岡篤史




 人生右打ち和田豊(フジモト小学生時代の愛用下敷きは和田豊)





最後には、世界の王貞治と王に憧れて日本にやってきた大豊泰昭のそれぞれの一本足打法の違いも懇切丁寧に説明した。




大豊は左脇が若干開くのと、バットの角度が鋭い(王意識しすぎ)





渾身だった。



でもヤマトの心には響かなかったようだ。


しかし、大豊の、王に憧れて日本にやってきたにも関わらず、阪神在籍時代、野村監督に一本足打法の弱点についてボロカスに言われ、「一本足打法」から「すり足打法」に変更し試合に出ていたが、打法の変更は「一本足打法では試合で使ってもらえないため、試合に出るためのやむを得ない選択だった」という悲しい過去を話したら、ヤマトはこう漏らした。

「かっこいい」



まだ試合は始まったばかりだ。

がんばりたい。



ど田舎の水曜日,フジモトユウキ

2013年5月21日火曜日

【特集】タネの話:前編「ぼくはハーフのひと美人多くて好きです」

遺伝の法則で有名なメンデルさん

いつもご愛読ありがとうございます、農作業で日々色黒になっているツノダです。

最近わたくし農業に携わっているということで、ちょっと今日は真面目にそういう話をしちゃおうかなと思いまして、「タネの話」なんてものをしてみたいとおもいます。


さて、突然ですがみなさま、F1種というタネをご存知でしょうか?



ぼくはハーフのひと美人多くて好きです


現在、農家の人たちが使用し、世の中に流通しているタネのほとんどがF1種(一代雑種)というタネです。

これは人工的に異なる形質を持った品種を掛け合わせて作った雑種の一代目のことをいいます。

人間に例えてみると、顔立ちのはっきりしたスタイル抜群だけどメンタル弱めの白人女性と


ちびでゴリラタイプでメンタル強めの日本人男性



の間にできた子供は、顔立ちのいいスラッとした抜群の外見と、ゴリラタイプの強い内面を合わせ持った素晴らしい子供


が生まれる場合があります。
注:例えばの話です

このとき表にでている形質(ここでいうと綺麗な外見と強いメンタル)を「優性
裏に隠れている形質(ここでいうとゴリラ体型と弱いメンタル)を「劣性」といいます。

理科で習った「メンデルの遺伝の法則」というやつですね。


ちなみに上に上げた例のようないい感じの掛け合わせを「雑種強勢」なんていいまして、異なる形質のものを掛け合わせると親より優れた能力を持った次の世代が生まれることをいいます。

野菜の世界でいうと、甘くて綺麗だけど病気にかかりやすいトマト(ナタリーポートマン)と、味もイマイチ見た目汚いけど病気に強いトマト(muffフジモト)を掛け合わせて、甘くて綺麗で病気にも強いトマト(道端ジェシカ)を作る。

というかんじです。


2代目からが大変なF1種


しかし2代目からはちょっと具合の悪いことが起きてくる

1代目雑種のときに隠れていた、表にでてきて欲しくない形質、上の例でいうと

トマトだと味が悪く見た目が汚い形質と病気に対する弱さ、人間だとフジモトのちびでゴリラタイプの体型とメンタルの弱さ、これは表にでていないだけでなくなったわけではないので、これがでてきてしまいます。

道端ジェシカに4人の子供が生まれたと仮に考えてみた場合

長女


次女

三女







四女


という4姉妹が生まれる、なんてことが起こる危険性があります。
ここでの劣性はメンタルの不安定さが三女に、ゴリラ体型が四女に少しでたかな〜という印象ですね。

こうなってしまうと大変なので農家の人たちは一般的に、甘くて綺麗で病気にも強いトマト(道端ジェシカ)ができるタネを毎年買うことで事件を未然に防いでいます。

実際のところはこれだけ個性豊か、というかバラバラの形質のものを持った野菜ができてしまうと出荷できない(実際のF1種は大変な数の掛け合わせをしているのでむちゃくちゃにバラバラになる)ので毎年新しいタネを買うことになります。


しかしまあ別にタネを買い続けなくてはならないわけではなく、
形質はバラバラとはいえタネはできるわけですから、野菜を作れない事はない。


タネ買う→育てる→タネ買う→育てる→タネ買う→育てる……………

というピストン運動ではなく

タネ買う→育てる→タネ採る→育てる→タネ採る→育てる…………

という自分とこで完結するサイクルをつくることもできるはずです。



好みのコ、指名して固定できるってほんとですか


となると、どのタネ選んで採るんだってことで、


「おい、おまえ、だれが好みなんだよ」

という話になりまして、
「は?沢尻っしょ」
「えー!まじか!おれ絶対クリステルだわ!エリカとかまじ無理付き合えない!」
「え!オレ断然宮沢りえなんだけど!」
「うっそおまえ年上好きかよ笑」
なんて話になりまして、イレギュラーなやつは
「お、おれはやっぱクリステルかな…(アジャコングまじタイプなんですけど)」
となるわけですが、ぼくは宮沢りえ派です。


とまあ採ったタネを育てて、お好みでよく育ったと思うもののタネを採り、育て、そのなかからまたよく育ったもののタネを採り育てる、というのを繰り返していくと、

その好みの形質が固定される。

ぼくのイメージでは道端ジェシカの中に潜んでいた宮沢りえの血をどんどん濃くしていく、というかんじなのですが、

この方法を「選抜固定法」といいます。

この形質が固定されたタネを固定種といい、
さらにいろいろな土地で古くから育てられ、その地域特有の形質を持ったものを「在来種」といいます。

有名な在来種でいうと「野沢菜」だったり、京野菜なんかがそれです。







さあ、あなたはだれを指名しますか?




ちなみに「優性」とは子供を支配する形質、という意味で「優れている」という意味ではない。つまりこの3人でいうとぼくはジェシカ派

ひとり歩きの火曜日,ツノダヤマト





2013年5月20日月曜日

【提案欄】「バナナはおやつに含まれますか?」を現代風にアレンジしよう。




バナナ論争


国民の誰もが言ったことのあるであろう遠足。
そんな遠足の前日。
担任の先生からしおりが配られ生徒達が説明を受けることがほとんどでしょう。
「何時集合。
持ち物。
おやつは300円まで……。」
そして最後に先生が遠足に関しての質問を募ります。
意気揚々と手を上げ、こう質問する生徒がいます。


「先生、バナナはおやつに入りますか?」


なんだよその質問は(今さら)



筆者の大いなる疑問なのですが、なんの変哲も面白みもないこの質問、もといこのフレーズ、何故か我々の脳内に驚くほど浸透しているとは思いませんか?


それは一体何故なのでしょうか。
その質問への回答の難しさや多様性が人々の心を掴んで離さなかったのでしょうか?
それともバナナが国民的なフルーツだからでしょうか?




様々な諸説があるようですが、
大筋では「戦後まもない頃、バナナは現在と違い高級なフルーツであった為、わざと先生にこう質問することで見栄を張ろうとする生徒がいた。その面白さやおかしみから現代まで根強く語り継がれている」との見方が正しいようです。


ただ現代ではバナナは逆にフルーツの中でもお求めやすいリーズナブルなフルーツであるため、この質問は本意に即していません。
よって、現代的なアレンジが施されるべきだと筆者は考えます。



そこで今回はこのフレーズの現代的アレンジの案をいくつかご紹介いたします。
近く遠足のある小学生の方々は是非とも参考にして頂けると幸いです。


・「手作りのおやつの場合はどうお金を計算すればいいです

か?」




実はこれ、実際に非常に多い質問のようです。
今世の中は節約思考であり、かつ手作りの安全なおやつを持たせたいという親御さんが増えてきことが背景としてあるようです。
原材料費による計算、または昨今では金額の制限はなく、あくまで個人の判断に任せる等して学校側は対処しているようです


・「バナナをおやつと考える人なんているんですか?」




最近は生意気な小学生も増えて来てますから、
バナナを敢えて残すとするならこういうフレーズになるかなと思われます。
現代の小学生は分かっているのです。
バナナなんてタッパーに入れたらお弁当の一部だろ。」という正答を。
この場合は教師としてあくまで厳格な態度で臨む必要があると思われます。


・「甘いものは嫌いです。それでもおやつは持って行かなき

ゃいけませんか?」



最近の小学生は舌が肥え、より大人な味覚を持つ子供たちも増えてきているようです。必然的に甘いものを好まない子供がこういう質問をする場合もあるでしょう。
水筒の中身はブラックコーヒー。
お弁当は胡椒とマスタードの風味が効いたボローニャソーセージミラノサンド。
そして体操服にグラサン。
教師は厳格な態度を持って臨むべきでしょう。


・「ピエールマルコリーニのアイスクリームをクール宅急便

で現地に送ってもいいですか?」




その昔バナナで裕福さをアピールしてたのなら、現代では1カップ630円の高級アイスで対抗するのがちょうど良と思われます。
しかもクール宅急便を駆使する贅沢っぷり
実際筆者も、遠足に持って行きたいおやつナンバーワンはアイスでした。


・「ウキキ、ウキキキ、アーーッ?」(バナナはおやつに入

りますか?)




これからの未来、猿の知能が発達し、
人間ではなくチンパンジーの小学生が誕生することも想定しなくてはなりません。
そうすると当然チンパンジー語での質問も想定されて然るべきだと思われます。
この場合の教師の対応としては、「ウッキー、キキ、ウキウキ?(いや、お前は弁当も全部バナナだろ?!)」と言ってクラスの雰囲気を明るくすると良いでしょう。
(チンパンジーがお調子者の場合)


まとめ:最近の小学生は「バナナはおやつに入りますか?」

というフレーズを果たして知っているのだろうか




今回取り上げたテーマをしっかり理解できる年齢層は果たして何歳までなのだろうか。
書いていて甚だ疑問ではある。
あとバナナはカリウムや食物繊維、ビタミンを豊富に含む栄養満点なフルーツな訳だから、おやつかどうか云々より逆に遠足に行く小学生全員に食わせればいいのにとも思う。


バナナはおやつに入らない場合が多いが、日本の
トップアイドルに入り込む(憑依)することができるようです。

提案の月曜日、カナザワケント

2013年5月16日木曜日

【お知らせ】不安定な木曜日、本日はお休みさせて頂きます。


休載のお知らせ


不安定な木曜日、muffのノムラです。
誠に勝手ながら「泡になりたい、君と。」の今週分の更新はお休みさせて頂きます。
申し訳ございません。


人生も、プライベートも、仕事も、不安定です。


すいません。


以上、よろしくお願い致します。

不安定な木曜日, ノムラカズユキ

【コラム欄】フジモト学生時代の野球部の思い出と髪型〜高校生時代〜

前回までの記事はこちら

【コラム欄】フジモト学生時代の野球部の思い出と髪型〜小学生時代〜

【コラム欄】フジモト学生時代の野球部の思い出と髪型〜中学生時代〜 

 

高校時代の髪型は坊主だった。
べつになにも面白いことはない。
何も考えず硬式野球部に入り、新しいグローブとバリカンを買った。

高校時代の野球部の思い出として印象に残っていることを書くことにする。


先輩ヤマサキさん


まず一つ目に思い出したこと、それはヤマサキさんのことだ。
ヤマサキさんはひとつ上の先輩でむちゃくちゃかっこよかったし、優しかったし、誕生日もぼくと一緒だった。嬉しかった。
ぼくのことをユウキと呼んでくれた。

ヤマサキさんの代の最後の夏の総体が始まる直前の時期の話だ。
セカンドだったハヤシさんが怪我をした。
たしか鼻を骨折したんじゃなかったかな。

当時ぼくは2年生でレギュラーじゃなかった。
でもハヤシさんが怪我をして、ぼくは守ったことのなかったセカンドでスタメンで出れることになった。

ヤマサキさんはショートのレギュラーだった。
セカンドとショートというのは、すごく連携が必要だし、いわば「コンビ」みたいなところがあった。

ヤマサキさんは最後の夏の総体前の少ない練習時間の中で色々なことを教えてくれた。

すごく楽しかった。幸せだった。ヤマサキさんはやっぱりかっこよかった。

迎えた最後の公式戦。相手は神港学園という甲子園常連校だった。
負けたら大好きなヤマサキさんたちの代の先輩は引退か・・・寂しいな、え、ほんとに終わり?といったことを考えながらガチガチになってセカンドの守備についた。

プレイボールのサイレンが鳴り響く。
ショートのヤマサキさんが大声で笑ってぼくに「エラーすんなよ!」と声をかけてくれた。
ガチガチだった身体がスッと軽くなった。

エースのワタヌキさんが投げたボールを相手バッターが打ち返し、ボテボテのショートゴロとなった。

「ショ、ショート!!(ヤマサキさん!!頼みますよ!!)」


ヤマサキさんは定位置から1、2歩前進し、ボールを掴んだ


・・・と思った瞬間、ファンブルした。(ボールがグローブから落ちた)


ノーアウト、ランナー一塁・・・・・


めちゃくちゃ面白かったので、それ以降固さがまったくなくなった。


なのでぼくはヤマサキさんに「楽に!」と声をかけた。 



後輩カズミチ



2つ目の思い出は後輩カズミチだ。

ぼくらの一つ下の代でカズミチという男がいた。
カズミチはとてもかわいらしい顔をしていて、細くて、そこまで身長も高いわけではなかった。

うちの野球部では入部したら初めに「ホームベース上から一人ずつ大声でレフト奥でくつろぐ諸先輩方に自己紹介する」 という恒例行事があった。

自己紹介の内容は自由。

ただし、ここに笑いが含まれているか、ここの一点を先輩は楽しむ。

野球部に入部したら誰もが通る道だ。

ただし、まだ右も左もわからない高校ライフがスタートしたばかりで、先輩がどんな人かもわからないこの時期に笑いの詰まった自己紹介をできるやつはそうはいない。

実際、ぼくもどんな感じでやったのか、まったく記憶にない。
きっとなにも面白くない自己紹介だっただろう。

そんな中、カズミチは大声で


「カズミチです!ポジションはサードです!好きな芸能人はマナカナのマナです!」


と言い放った。




どちらがマナでカナかは知らない



ぼくはこの自己紹介に感動したのを今でも憶えている。

※以降、フジモトは自己紹介で実際に何度かこのネタを無断使用している



ど田舎の水曜日,フジモトユウキ