RSSリーダーで購読する

Google Readerへ追加

2012年6月20日水曜日

【地方欄:丹波】「出会いはふとした瞬間」


 今日もありがとうございます、muffの藤本です。
mufufutimesど田舎の水曜日、3回目参りました。

 台風大丈夫っすか?
 
さて、毎回かかさずご覧いただいている方はいったい何人いらっしゃるのでしょうか?

「毎回見てるよ。」「mufufutimes楽しみ」「水曜日が一番サイコー」

こんな言葉をくれた方には、もれなく直接電話差し上げようかなと思うのですが、どうでしょうかね?

それでは、「地方欄:丹波」をご覧くださいませ。


【地方欄:丹波】「出会いはふとした瞬間」 


「♪出会いはふとした瞬間  新茶を刈り取っていたら  グレーのヘビ出てきたね  太いのなんなの」

ご存知、ZONEの『secret base~君がくれたもの~』のAメロに合わせてつい歌っちゃいましたね。

そう、この歌詞のとおり、

「♪新茶を刈り取っていたら~  グレーのヘビ出てきた」んです。

よく見たら、グレーのヘビ、わき腹付近にヘンな模様有り。
一緒に新茶を刈っていた社長の目の色が変わる・・・


ま、ま、ま、マムシ・・・・・

ぼく、初めて見ましたね、マムシ。
社長に「マムシと普通のヘビの違いってなんっすか?」と気軽に尋ねる。

社長、目の色が変わったまま答えず。

近くにいたおじいちゃんが答える。
「マムシとヘビの違いこ?(丹波弁)噛むか噛まんかじゃ。マムシに噛まれたら1週間入院」

ぼく:「・・・・・(絶句)」

そうしている間に、マムシは茶木の下に消えて行った。

社長が言う。
「マムシはほんまに危ないんや。だから足袋か長靴履いとかなあかんじょ。(丹波弁)」

ぼくはまだよくわかっていなかった。あんなグレーのヘビ、マムシっていうほど危険なのか・・・


 マムシさん再登場


朝9時から約3時間かけて茶を刈り取った。この日は夏日でとても暑かった。

社長が叫んだ。
「またさっきのマムシや!」

刈り取った茶がたくさん入った袋を軽トラに積むため、集めている時に、先ほどマムシが出てきた同じ場所から「あらよく会いますね」と近所の奥さん同士の会話のようにマムシさん再登場。
社長がマムシと格闘しているところを約30メートル離れたところからぼくはじっと見ていた。

社長、なぜか、準備周到、右手に「鎌」を持っている。

社長とマムシ、お互いに田んぼのほうに歩み寄る。

社長の振り下ろした鎌は、マムシをちょうど半分に切った。

おじいちゃん歩み寄る。
「確かにこれはマムシや」と我々に伝え、半分になったマムシを持ってどこかに歩いて行った。

社長、すべての根気を使い果たしたかのようになる。

ここでおばあちゃん、アイスクリームとはっさく、黒糖を持って登場。

昔マムシを生け捕りにし、売りに行った話や、近くに住むばあちゃんがマムシに噛まれてそれは大変だった話等を独壇場で約10分間話し続ける。

おじいちゃん、帰ってくる。

おじいちゃんの手には、皮と内臓等がキレイに取り除かれたマムシ。

白身魚のような身、そう、フグの一夜干しのように真っ白な身をしていた。

「なんでかのう、こいつ、山椒のような匂いする。手ぇ匂え」
そう言ってフグの一夜干しを持ちながらぼくの顔へ近づけてきた。

「はっへふっ!」

変な声を出してのけぞってしまった。

正気を取り戻しつつあった社長が嬉しそうに笑みをこぼしながら
 
「これ(フグの一夜干しマムシ)を干してなあ、粉にしてなあ、耳掻き一杯分ぐらいを飲むとなあ、よる寝れんぞ」 

 干して、粉にして、耳掻き一杯分・・・・
実に楽しみである。

実に楽しみである。 

実に楽しみである。


それではまた来週、お会いしましょう。


※マムシの写真は、かなりなグロテスク画像でしたので掲載しておりません。
※また、私の水没したアイフォンの調子が非常に悪いため、フグの一夜干しのような
   マムシの姿さえも掲載できませんでした。申し訳ございません。



ど田舎の水曜日,フジモトユウキ