ごきげんよう、ホームレスツノダです。
私はいま、熊本の漫画喫茶にきています。
昨日、3ヶ月過ごした橋の下の寝床を解体し、今朝、熊本に遊びにやってきたところ
記事を書かねばならんということを思い出してしまい、ここ、自遊空間に飛び込んだというわけですね。
先週で最終回を迎えたホームレス実録シリーズはこちらです。
振り返るとなかなかの長編ですね....
このホームレスシリーズのおまけとして、本日はここ熊本の漫画喫茶で「家」について考えてみようと思います。
家とはなにか
昨日の寝床解体は非常に感慨深いものでした。
ぼくは人生で6回、今回タンヴァへの引越しで7回目の引越しとなりますが、
今回がダントツで泣けた。
家に対して「ありがとう」とはじめて思えたかもしれません。
そうです、ぼくはあの橋の中の住処を完全に「家」 と認識していました。
家の意味を調べてみると
【意味】 家とは、人が住むための建物。住まい。家屋。生活の中心となる場所。
家の語源を調べてみると、
「い」が「寝る」を意味し、「へ」が「戸」に通ずるとする説。
「い」は接頭語で「へ」は容器を意味し、人間を入れる器を意味する説
なるほど寝る場所のことをいうのか、というかんじですが、あと一押しパンチがないように思えます。
ぼくはこの家の意味に「人が帰る場所」というのを付け加えたい。
友人と新宿やらどこそこで酒をのみ酔っ払ったとき、ぼくはホームレス生活最初の1ヶ月ほど、
「うわぁ、いまから帰る場所橋の下かぁーまじかー嫌だなーーーーー」
と思っていました。
が、不思議なもので、河辺までくると妙に落ち着く、という変な感覚を覚えました。
「あぁ、帰ってきたなぁ」と思うんですね。
そしてそれが数回つづき、ホームレス生活2ヶ月を超えたあたりから、
もうはっきりいってルンルンで帰ってました。
「はやく帰って寝たい」と、普通にそう思うわけですよね。
そう、つまり、家とは「酔っ払ったとき、はやく帰って寝たいと思う場所」のことをいうのではないか。
安心できる場所、身をゆだねれる場所、帰り着いてホッとする場所、それが家なのではないか。
そしてそんな場所は橋の下でもつくれた。
ホームレス生活3ヶ月でわかった最大の事柄、「家は橋の下でもつくれる」。
当たり前のことを実感できた最高の3ヶ月でした。
ひとり歩きの火曜日,ツノダヤマト