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フジモト家から半径100m以内の航空写真 |
今日もありがとうございます、muffの藤本です。
mufufutimesど田舎の水曜日、5回目参りました。
今日は企画ものでございます。
企画ものとは、
muffの4人が一つの企画をそれぞれが全力で取り組み、それを記事内で報告するという荒行 でございます。
今回の企画は題して、
「家から半径100m以内で一番ビールが美味いと思われる場所でビールを飲んでみた」
でございます。
さて、秘境の地に住むわたくし、藤本は一体どこを選択したのでしょうか。
ゆっくりとご覧ください。
【企画】家から半径100m以内で一番ビールが美味いと思われる場所でビールを飲んでみた
2011年6月28日(木)19:10
梅雨の合間、雲は多いが、晴れていた。
西の山間に太陽がゆっくりと沈もうとしていた。
前日27日(水)の夕暮れ、ヨシズミ(※)から突然電話が入った。
※ヨシズミは、大学時代所属していたフォークソング部の後輩。
フジモト・カナザワの2つ下、ツノダの1つ下の後輩である。今年度から実家の丹波に帰り、地元の金融機関に勤める。尚、ヨシズミの実家はフジモトのボロ家から目と鼻の先の距離にある。
フジモト:「なんや?」
ヨシズミ:「えっ?電話出るの早すぎでしょ!プルルルル言わなかったっすよ?」
フジモト:「おれをなめるなよ。で、なんや?」
ヨシズミ:「今週で新人研修の期間が終わるんで、夕方から遊びましょうよ」
フジモト:「研修期間は仕事が早く終わるってことか。ほな明日来いや」
ヨシズミ:「なにするんですか?またテラスでとり肉焼き上げるんですか?」
フジモト:「お前にちょっと手伝ってほしいことがある。」
次の日、ヨシズミはほぼ予定通り、19時を少し過ぎた頃、サビサビのママチャリで現れた。
フジモトはボロ家の横に立つ、さらにボロボロの納屋の2階からヨシズミを呼び寄せた。
ヨシズミ:「これ、どっから入るんですか?ボロボロじゃないっすか」
フジモト:「ええからはよ来い。時間がない。」
ヨシズミは今にも潰れそうな木製の急勾配な階段をのそのそと上がり、2階の床が落ちないか一歩一歩ゆっくり確かめながらフジモトに近づいた。
フジモト:「これ持ってはよ降りてボロ家の2階に上がれ。」
ヨシズミ:「・・・これって、座るとこめちゃくちゃ汚いじゃないっすか!」
フジモトはヨシズミの言葉をほとんど無視し、ホコリと蜘蛛の巣、カビに覆われた木製の椅子を一脚渡し、自分も一脚持ってボロ家の2階に走って向かった。
二人は大量の布団が高く積み上げられた2階の4畳ほどの部屋の窓から、持ってきた椅子を屋根の上に放り投げ、自分たちも屋根によじ登り、椅子を向かい合わせにして置いた。
フジモト:「ほい、ビールつげ」
ヨシズミ:「あっ、はい。」
フジモト:「それじゃあカンパイ」
二人 :(グラスに注がれた少し泡の多いビールを一気に飲み干す)
ヨシズミ:「くはーっ、ここ最高っすね!」
フジモト:「そやろ。夕日がええ感じやな。」
ヨシズミ:「こんな屋根の上で、夕暮れにビール飲むなんて最高っすよ!」
フジモト:「おまえ、それにしてもええ顔して飲むなー」
ヨシズミ:「ふじもんさんこそ!」
まとめ:フジモト家から半径100m以内で一番ビールが美味いと思われる場所は、
「ボロ家トタン屋根の上」である。
それでは、また来週お会いしましょう。
ど田舎の水曜日,フジモトユウキ