あなたは使ったことありますか?
「お前のかあちゃんデ~ベソ!!」
人生で一度以上は耳にしたこと、もしくは
口にしたことがどなたにでもお有りでは無いでしょうか。
子供同士がふざけて相手を軽いノリで罵倒する時によく使われる
決まり文句。定型句ですね。
「お前のかあちゃんデ~ベソ!!」
「ごめん・・・、うちのかあちゃん去年病気で死んだんだ・・・」
「え・・・、ご、ごめんよ・・・」
となってしまうこともよくあることでお馴染みのこの言葉。
大体この言葉謎が多いんですよ。
・そもそもの起源とか発信源も不明。
・なぜかあちゃんなのか?とうちゃんじゃダメなのか?
・っつーかかあちゃんがデベソであることでなぜバカにできるのか?
でも言われたとしたら、幼心には意味もわからず憤懣してしまうという
この言葉。
いや~、不思議な力を持っております。
軽くググってみますとですね、
著書『封建主義者かく語りき』でお馴染みの呉智英氏は自身の著書で
「へそ」とは女性器のことであり、「お前の母ちゃん、でべそ」とは「お前の母ちゃんの女性器はでかい」と言う意味になります。で、それを知っているのは母親とそういう関係であり、自分は罵倒する相手の父親に相当する優越した立場であることを示す。
とこう記しております(真偽は定かではありませんが。)
もしこれが本当だとしたならば。
めちゃくちゃ失礼で卑猥な言葉じゃねーか!!!
こんなの小学生とかが軽々しく使える範疇越えてるよ!!
これではいかん、新しく考え直す必要がある!!!
というわけで2013年版をいくつか考えてみました。
①現代的な言葉をふんだんに取り入れた場合
今や時代は21世紀。
「お前のかあちゃんデ~ベソ!!」がいつおこった言葉かは分かりませんが
かなり古い言葉であることは確かです。
だからこそ2013年版では「あ、21世紀っぽいな」と思わせるような
エッセンスを持つ罵倒文句にする必要があると思われます。
◎お前のかあちゃん郊外型ショッピングモールのパ~~ト!!!
都会とは言えないけど田舎でもない土地で効果絶大ですね。
ほとんどの知り合いが集まる唯一の娯楽施設で母親が働いているというのは
幼心に少し負い目があるはずです。
見られたく無いんですよ。母親が働いているところを。
正社員ならまだしもパート・・・。
その微妙な幼心をつくわけです。(世のパートでがんばっておられるお母さん方、もし気を悪くされたのなら申し訳ありません。)
でももしかしたら「お母さん方はみんながみんなイオンでパートしてる」
みたいな地域も存在するやも知れません。
使う場合は周りの状況をちゃんと把握してから使用しましょう。
◎お前のかあちゃんTwitterアカウントのアイコンた~まご!!!
Twitterというキーワードを用いる場合まず考えつくのは
フォロワー数の少なさですがこれを持ち出すには
明確な基準が少し曖昧過ぎる気がします。
ですのでこの場合
微妙なニュアンスのところを突いてどこか居心地の悪い怒りを喚起させるべきです。
「お前のかあちゃんアイコンさえも設定してないアカウントでせっせとつぶやいてやがるぞ」と。
「アイコン卵のかあちゃんが『今日はオムライス♥』だってよ~、ダッセー笑」
なんて言われた日には私は次の日仮病で学校休みます。
◎お前のかあちゃんがクックパッドに投稿したレシピ不~味い!!!
得意げに投稿したであろうレシピ
しかしそこにはただ単に甘辛く煮ただけの余り物の野菜の姿が・・・。
しかもなぜかお好み焼きソースとかがかかってたりする・・・。
つくれぽなんて当然0件・・・。
見られたくないことを見られ、まざまざと指摘された場合の悲しみは
計り知れません。
学校のパソコンの授業等には十分注意したいものです。
ってかつくって食ってんじゃねえよ。
②少子高齢化を利用する
何も母親を標的にする必要はありません。
時代は少子高齢化時代。
おじいちゃんおばあちゃんの実態にこそヒントは隠されています。
◎お前のじいちゃん(ばあちゃん)免許返納済~み!!!
「ブレーキとアクセルを踏み間違える前にドライバーを引退する。」
本当に素晴らしい心掛けであり、勇気のある行動で称賛されるべきです。
しかしあえてこうした形で指摘されるとなぜか腹立たしく感じるかも知れません。
あと「済~み!!」が言いにくいです。すいません。
◎お前のじいちゃん(ばあちゃん)実演販売で変な健康器具購~入!!!
スーパーの空きスペースや街の集会場などでよく見かける光景です。
参加している祖父母を発見されたどころか、まんまと買わされているところまで
見られていたとなれば、孫のプライドはズタズタです。
せめてその健康器具がちゃんとした製品であることを祈るばかりです。
あと「購~入!!」が言いにくいです。すいません。
◎お前のじいちゃん(ばあちゃん)武井壮そ~っくり!!
なんか最近この人にそっくりなおじいちゃんおばあちゃんをよく目にするんすよね。
ただそれだけなんですけど。
でもなんかこの人に似てるって言われるとぉ、なんか腹立つんすよね。
③「お前のかあちゃんデ~ベソ!!」に+αしてみる
いわゆるちょい足しというやつです。
一時期流行りましたね。
この場合衝撃的な事実を付随させることでよりキツいダメージを相手に与える
ことができるでしょう。
◎お前のかあちゃんデ~ベソ!!しかも浮気~中~!!
「うるせー!!俺のかあちゃんはデベソじゃな・・・・う、浮気ぃ?!」
ともうデベソなんでちぎれ飛んでしまうほどの衝撃です。
なんでお前が。
なんでお前が知ってんだよ。
深まる謎と悲しい事実が重く横たわります。
◎お前のかあちゃんデ~ベソ!!だよ・・・兄さん・・。
「失踪した弟がいるとは聞いていたけど・・・、まさか・・お前だなんて・・・。」
深まる謎と悲しい事実が重く横たわります。
◎お前のかあちゃんデ~ベソ!!あととうちゃん低収入!!低身長!!ハゲ!!デブ!!
関係無いはずのお父さんが急に引っ張りだされてあっという間にボコボコに。
いつの時代もお父さんは少しかわいそうな存在です。
そう、いつの時代だって
変わらないもの
変わってはいけないものがあるのです。
まとめ:「お前のかあちゃんデ~ベソ!!」という言葉は不滅。
この不思議な言葉は、どこか昭和のノスタルジックを感じさせます。
言わば言葉の文化遺産と言えるでしょう。
こういった消えゆく時代の面影を残す言葉こそ大切にすべきです。
いつかどこかでこの言葉を子供が言っているのを耳にしたら、
少し懐かしい気分に浸ってみてください。
ただ私が考えてみた例のいくつかは少しブラック過ぎるきらいもあります。
良い子はマネしないようにお願いいたします。
あのマイケル・ジャクソンも実はデベソでした。
提案の月曜日、カナザワケント