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2013年3月13日水曜日

【篠山のひと】自称:安達左衛門尉鷹矢という友人②やっぱりそこに存在するストーリーに浪漫を感じます


〜前回の記事はこちら〜

【篠山のひと】自称:安達左衛門尉鷹矢という友人①

一言で言えば、「浪漫」やろね




安達鷹矢という男が城が好きな理由



 
フジモト鷹矢は城が好きって、それは一体なんでなのよ?

安達鷹矢そうですね、色々な理由がありますよね。
     嫌な事も思い出さなければなりません。
     もちろん嘘ですが。

フジモト:・・・うん??

安達鷹矢:一言で簡潔にいいますと
     そこに「浪漫」があるから。ですね。
     やはり「浪漫」が大事ですね。「浪漫」です。
     むしろ人生において「浪漫」以外はオマケみたいなもんです。

フジモト:さっきも(前回の記事の中でも)「楽天を1年5ヶ月で辞めた理由は?」
     と訊ねたら、なんて答えてくれたっけ?

安達鷹矢一言で言えば、「浪漫」

フジモト:つまり、鷹矢は非常に「ロマンチスト」なのね?

安達鷹矢浪漫の語源って知ってる?

【浪漫(ロマン)の語源】-語源由来辞典より一部抜粋
 ロマンはフランス語「roman」から来た外来語。

 中世ヨーロッパでは、文語の古典ラテン語に対し、口語に用いた俗ラテン語を
 「ロマンス語」といい、ロマンス語で書かれた物語を「roman」「romance」といった。

 両語は同源であるが、「男のロマン」や「大正ロマン」といったように、
 「ロマン」は夢や憧れ・冒険的の意味。

 ロマンの漢字「浪漫」は、夏目漱石による当て字。


フジモト:へ〜〜〜

安達鷹矢つまり、ぼくはromanという物語を描く生き方や
     お城に夢や憧れ、冒険心をくすぐられる。

フジモト:あ〜、めっちゃくすぐられてるよな〜

安達鷹矢つまり、わかりやすくいうと
     「我が輩は浪漫ちすとである。」




城の魅力



フジモト:ぼくは城に全然深い知識なんてないんやけど、それでもやっぱり城を見ると
     たしかにロマンを感じます。
     昔の人の生活や思想なんかをいろいろ想像してみたり。
     これはやっぱり日本人やから城を見てロマンを感じるんかな?
     城の魅力ってなんなんやろ?

安達鷹矢お城にはそれぞれのストーリーがあります。
     戦う為の城。守る為の城。
     住む為の城。権威を表す為の城。
     そこにどんな人がいて、どんな物語があって、
     どんな歴史が刻まれたのか。
     どんな想いに溢れていたのか。

     それは、自然の中だったり、昔の町なみだったり
     古い旅館だったり、オフィス街にだって溢れてる。

     それを汲み取って感じる事ができる「浪漫ちっくな場所」。
     まあつまり「語り合う事のできる場所」が
     僕にとってはお城だったんですね。

フジモト:おおおお、今回のインタビュー史上、初めてスパッと決めたね!

安達鷹矢一気にかっこよくなくなったw

フジモトところで、好きな城ってどこなの?

安達鷹矢:まずはこれを見て下さい。





安達鷹矢:僕が篠山に移住をすることに決めたきっかけになった「篠山城」です。

     美しいですね〜浪漫ですね〜
     このへんのもう石垣とかもう。もう。

     意志(石)を感じますよね。そうですね。
     だじゃれですけどね。


フジモト:・・・・・(深い深呼吸をひとつ)

安達鷹矢:僕の知識の範囲でご説明しますと、築城は1609年。
     徳川家康の命によって築城の名手「藤堂高虎」が晩年に築いた浪漫に溢れた城なんですよ。
     何が良いかって話をすると 
     やっぱりそこに存在するストーリーに浪漫を感じますよね。

     この写真は、お城の入り口なんですが、
     すでにここで1500人くらいは死にますよね。
     要するに、門にたどり着くまでに何回も曲がって
     その上石垣が高く積まれてるやろ?
     上から攻撃し放題や。おそろしいー!!
     あかんよ。ほんとにあかん!

フジモト:石垣の積み方でもいろいろあるん?

安達鷹矢:石垣には積み方の種類があります。

■野面積み(のづらづみ)ー兵庫県 篠山城等
自然石をそのまま積み上げる技法。加工せずに積み上げただけなので石の形に統一性がなく、
石同士がかみ合っていない。そのため隙間や出っ張りができ、登られやすいという欠点が
あったが、排水性に優れており頑丈。

■打ち込み接ぎ(うちこみはぎ)ー岡山県・津山城等
表面に出る石や角や面をたたき、平たくし石同士の接合面に隙間を減らして積み上げる方法。

■切り込み接ぎ(きりこみはぎ)ー東京都・江戸城等
方形に整形した石材を密着させ、積み上げる技法。


フジモト:へ〜、石垣にもいろいろな積み方があるんや。
     篠山城はその中でも「野面積み(のづらづみ)」やったんや?

安達鷹矢 篠山城は、野面積みです。
     なぜ戦国時代の末期の末期に、最も古い技法の野面積みが成されたのか・・・
     藤堂高虎はその時何を考えていたのか・・・

     もちろん、城全体が頑丈に創られるというメリットだけかもしれない。
     それとも、敵兵が城の石垣を登る時、石が外れて落ちたりする野面積みを
     選んだだけかもしれない。

     けど、高虎は徳川勢力の力が増すに連れ、物量で圧倒的な勝利を重ねる戦を
     重ねるたびに。こう思っていたのかもしれない。

     「われわれ武士も、この自然石の様に、多様なかたちで
     多様な想いをもって城を築き、支える事ができるのではないのか。
     行儀良く加工されて、たまるか。

     鳥肌たったね。今鳥肌たったわ。

フジモト:それは、全部鷹矢の想像?

安達鷹矢うん、そう!

     それと最初に篠山城と出会った時には思わずこう言ってしまいましたよね。
     「これは攻め落とせんやろ・・!」

     それもそのはず、この城は1614「大阪夏の陣」の前、つまり徳川が一番金を
     持ちまくってる時に守りと供給の拠点として建てられた城なんです。
     そして時は過ぎ、明治の世になって篠山城は取り壊され始めます。

     ええ、私にはね、わかるんですよ。
     その時に明治の維新志士たちが思った事。  
     「あれは攻め落とされへんやろ・・!」







 次回、安達左衛門尉鷹矢厳選!オススメの城!


乞うご期待!

ど田舎の水曜日,フジモトユウキ