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2012年6月11日月曜日

【くらしの安全欄】最強の交通違反について考える



気づけばそこに黄金のパスポート

唐突かつ私的な話ではあるが

筆者である私カナーケンの運転免許が次の更新を持って



ゴールド免許



となることが、本人の調査によって明らかになった。


ちなみにゴールド免許とは

自動車運転免許の更新等をした時点で過去5年以内に加点対象となる交通違反などがない優良運転者に与えられる運転免許である。免許証の有効期限記載欄が金帯で表記され、黒枠で「優良」の文字が付記される。1994年5月10日道路交通法改正で導入された。by wikipedia


優良運転者。


なんときらびやかで理路整然としつつ甘美な響きだろうか。



優良運転者



文字のサイズを二回り大きくしても
まったくあざとくない
あざとさを読者のあなたがもし感じたとしたら
それは文字を大きくした私があざといだけであるご安心を。


「だからどうした、オレだって優良だよ、バカヤロー」
もしくは
「だからどうした、オレ(ペーパー)だって優良だよ、バカヤロー」

と思われる方も多いと思うが、

こうした事と対照的に
私の某友人の父親が先日酒気帯び運転で検挙されたのである。



次の免許更新で優良運転者となる事を知った矢先に
身の回りでこうした出来事があると
やはり社会に生きる一員として、何かの因果を感じずにはいられなかった。


そう、次の免許更新に向けて安全運転を徹底するためにも
今一度安全運転の重要性を再確認するべきだと確信した次第なのである。


どうせならネタになる程度にユニークに

と。


最強の交通違反を考える

ユニークの基本のひとつは逆のことをやるということだ。

「はい」なら「いいえ」と言う
「右」なら「左」を向く
「みんなが体操服を着て跳び箱を飛ぶ」なら「越後ちりめん着用で世界史便覧を通読」

偏屈なことを除けば、
人と違うことをやることは個性への近道

すなわち安全運転を考えるにあたって
普通なら安全に目を向けるべきところを
危険にスポットを当ててみようでは無いかということだ。
そうすることでやっとこさ記事たるレベルにまで引き上がる。


どういうことをするかと言えば、至極簡単。

一度の検挙で累積し得る、常識の範囲内で最大の交通違反点数を脳内シミュレート、計算し、危険運転の恐怖を知る(あくまで人に迷惑をかけないという前提の基に)

そうと決まれば早速やってみよう。


驚くほどに下らないシミュレート




まず前提としてこの交通違反における検挙は


  1. 周辺に人間、その他走行車の存在はゼロ
  2. もちろん建物もゼロ
  3. あるのは車両通行帯、横断歩道、歩道、信号のみを伴った一般的な交差点のみ
  4. そこに検挙されるドライバーの運転する車と仲間の車、検挙するパトカーが走っている
という状況下で行われると仮定する。

参考にする交通違反における点数規則は
このHPhttp://rules.rjq.jp/tensuhyo1.html
を参照させていただくとする。
(人に迷惑をかけないという前提があるので、人身物損事故に関する違反は含まないものとする。)


では、シミュレートの結果を一気に文章で書かせてもらおう。
ドライバーの名前はAとする。


フルマラソン完走後、ワイルドターキー8年を2リットルほど飲んで大麻まで吸引していたA(無免許、国籍詐称)は、全裸で無灯火かつ無保険無車検整備不良消音器不備ナンバープレート無しドア全開きの大型自動車をクラクション全開で鳴らしながらシートベルトを締めないまま携帯電話で通話をしつつ定員以上の人数の人間を乗せ、大勢のドライブ仲間の大型自動車を引き連れ、運転していた。交差点に差し掛かるときのスピードはおよそ120km/h(速度制限60km/hと仮定)。交差点を通過する時は赤信号で、ちょうどその時パトカーに発見される。指示器を出さずに交差点を右折。パトカーは停車を促すが無視。その後直後にパトカーがいるにも関わらず急ブレーキ。再度発進した後に遮断機の降りた踏切を突っ切り、踏切内で停止。あえなく御用となる。その後車に近づいて来た警察官に暴言を浴びせツバを吐きかけている。


細かい矛盾は多々あると思うが
このシミュレート自体が現実と大きく矛盾しているので指摘は一切受けるつもりは無い。




では違反点数を計算してみよう。

酒酔い運転【特定違反行為】35
麻薬等運転【特定違反行為】35
共同危険行為等禁止違反25
過労運転等      25
  無免許運転      1923/25
大型自動車等無資格運転  1219/25
無車検運行      616/25
無保険運行      616/25
速度超過50km以上    1219/25

警察官現場指示違反  214/25

警察官通行禁止制限違反214/25
信号無視赤色等    214/25
急ブレーキ禁止違反214/25
通行区分違反   214/25
踏切不停止等   214/25
しゃ断踏切立入り 214/25
交差点安全進行義務違反214/25
整備不良制動装置等214/25
      尾灯等114/25

安全運転義務違反 214/25

騒音運転等    214/25
携帯電話使用等  214/25

消音器不備    214/25

免許条件違反   214/25

番号標表示義務違反
2
14/25


交差点右左折方法違反
1
14/25


無灯火
1
14/25


合図不履行
1
14/25


定員外乗車
1
14/25

座席ベルト装着義務違反
1
14/25


安全不確認ドア開放等
1
14/25



まぁ、考えられる違反はざっとこのくらいだろうか。
本当はもっと細かく規定されているだろうが
もうアホらし過ぎてこっち側が細かく規定することに辟易しているので
ここら辺で勘弁願いたい。
(若干点数が見づらいところもあるが、お察しください。)

*過労運転には、明確な規定が無いとされる。フルマラソン完走がこの違反と結びつくとあくまで仮定している。

*共同危険行為等禁止違反とは、暴走族等を取り締まるための罰則である。大勢の大型自動車の下りはこの違反と結びつくとあくまで仮定している。


ちなみに、点数が左と右で2種類表示されているが
左側の点数が基本。
右側の点数は酒気帯びが発覚して増幅された場合の点数である。
およそ2~25倍以上。
なんと恐ろしいのだろうか、飲酒運転。
この記事を読んでいる読者のみなさんは
飲酒運転なぞ絶対にしないと、筆者と約束して欲しい。

肝心の合計累積点数(もちろん右側の合計)だが





820点






という大台(?)を叩きだした。
プロ野球で言えばおよそシーズン125本塁打300打点
ゴルフで言えば全てホールインワンでホールアウトといったところだろうか。
改めて言うがこれは交通違反点数である。
TOEICのスコア等ではない。


ちなみによく勘違いしている人がいるが
運転免許は持ち点制ではなく、あくまで累積加点制であるので
点数は一応際限無く貯まる。

だからこの場合超多額の罰則金並びに下手したら


無期懲役



ぐらい食らうんじゃないかな。
でもこんだけやれば逆に精神耗弱で無罪となるのかも。
どっちにしろ


あぁ、恐ろしや、危険運転。



まとめ:危険運転はやめよう


小見出しにするのもおこがましい程に当たり前のことだ。
今回の記事では
点数の多さやシミュレートの無謀さに目を向けて欲しい訳では決してない。
罰則のひとつひとつは、気を抜けば誰しもが当たり前のように犯してしまう法規違反
ばかり。今一度自分の日常での運転を見直す良い機会としていただきたい。












ちなみに
シミュレートの中でAが(おそらく)罰則に取られない行為が実はひとつだけある。


それは




全裸で運転していたこと




である。


危険運転を犯しても逃走してはいけません。




提案の月曜日,カナザワケント