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2012年6月13日水曜日

【独占インタビュー欄】藤本 雄大のiPhoneはなぜ水没したのか



今日もありがとうございます、muffの藤本です。
mufufutimes水曜日、2回目参りました。

今日も僕が住む兵庫県丹波からのとれたてピッチピチ(ピチピチではない)情報をお届けするつもりでしたが、先日僕の所有するiPhoneが水没するというもう、ほんとに残虐極まりない事件が起きました。

今日はその時の様子をインタビューされる人僕、インタビュアー僕という形式の、独占インタビュー記事でご紹介いたします。

どうぞよろしくお願いします。



【インタビュー欄】藤本 雄大のiPhoneはなぜ水没したのか

ボロボロ平屋ぼっとん便所ハウス(通称:ボロ家)にてインタビューに答える藤本氏

Q.なぜ藤本さんのiPhoneは水没したんですか?

A.僕の今住む借家がですね、非常に古くて大きな平屋でしてね、僕イヌ飼ってるんですけど、子犬をね、すこぶる可愛いんですよ。丹波で一人暮らしはきっと寂しいと思ってイヌを買ったんですよ、去年の12月に。もうね、ほんと今も変わらず可愛いんですよ、フレンチブルドッグのチャイくん、もうすぐ8ヶ月です。賢くてね、お手なんてすぐ覚えたんですから。
藤本氏と一緒に暮らすチャイくん
・・・ああ、ちょっと話がそれましたね。あのね、そのチャイをダニやノミから守るためにね、昔から敷かれてあった古くて汚い畳を家の横にある納屋に片付けて、畳の下に敷かれてあるホコリだらけの新聞紙を捨てて、その下の木の板を拭いてたんですよ。ニス塗ってフローリングにしようと思ってね。掃除機をあてた後に雑巾で床を拭いていたんです。で、その雑巾がすぐドロドロになるでしょ?だから桶に水はってたんです。そこにちゃぽんと入ったのよ。石川遼くんもびっくりホールインワン!ってあほう、そんなこと言うてる場合ちゃうかったんや!畳の下に敷かれてた新聞紙の日付は昭和60年で真弓が活躍した記事が載ってあったわ!!


Q.ちょっと内容がよくわからないんですけど。途中ノリツッコミとか入ってきたし・・・

A.どこがわからないのよ


Q.なんで真弓の記事の話が出てくるんですか?

A.いやいや、それだけ古い家で、というか昭和45年の新聞紙敷かれてた部屋もあったから、「すごい古い家なんですよー」ということを伝えつつ、「愛犬のために畳あげて掃除してえらい若者やね」って言われたいと正直内心思ってつい言うてもたんやんか。ごめんね。でも、真弓ええ仕事してたよ。


Q.・・・で、愛犬のために掃除してたのはわかりました。でも、雑巾をゆすぐための桶内にiPhoneが落ちたのがよくわかりません。なぜですか?

A.それは実によい質問ですね。山田くん一枚座布団持ってきて。ああ、別にうまいこと言ったわけじゃないのか、山田くん一枚座布団持って行ってー!あっ、でも雑巾はまだ使うよー!


Q.・・・藤本さん、酔ってますか?

A.あのですね、私は大学時代、フォークソング部という、世間で言う軽音楽部のような部活に入っておりましてね、そこで色々な音楽をみんなに教えてもらったりしたおかげで少しばかり「ミュージック」が好きなんですね。ですので、この日も母校の半ズボン体操服の後ろポケットにiPhoneを忍ばせてミュージックを流しながらせっせとホコリだらけの木の板を拭いてたんですよ。すべてはチャイのために。こういう感じでね。



ヒザをついて少しずつ少しずつ丁寧にね。(上の写真1枚目)そしたら、何か得体のしれない小動物のようなモノが背中にバッと乗ったんです。(上の写真2枚目)ほら、この家古いでしょ?だから上から小動物が降ってきたと思った。ネズミか、イタチか、それとも得体の知れない小動物か・・・。これは本当に。すごく怖かった。

だから、「ウエィ」と叫びながら、背中を大きく振った。そしたら、ちゃぽんとその得体のしれない小動物らしきモノが泥水の桶内に入った。(上の写真3枚目)

「やった」と思いましたよ。「鈍臭い小動物やなー」って。「さてはドロドロになって這い上がってくるな、全身黄土色になって!」とドキドキしながら思いました。

でも、次の瞬間、わかるんですね。わかるのが早かった。人間ってすごいよね、一瞬で小動物らしきモノが本当は僕のiPhoneやったってわかるもんね。


Q.それでどうしたんですか?

A.急いで向かったね。桶に。なんで左斜め前に置いてた桶に僕のiPhoneは飛び込んだんやって考えたり、後ろポケットに入れてたiPhoneがなんで背中に乗るのか・・・とかの疑問が色々浮かんでは消える・・・。
桶の中に手を突っ込みました。泥水やからiPhoneがなかなか見つからんくてね。やっとの思いで見つけたiPhoneを手にして、とにかく1番近くにある布製のものを探した。こういう時って自分の着ているTシャツには目がいかんもんやね、トルコで買ってきて掛けてあった国旗Tシャツに目がいって走って行ってすぐ拭いた。隅から隅まで拭き続けたよ。気付けばiPhoneに頑張れと声をかけていたよ。
水没したiPhoneに頑張れと声をかけ続けながら拭いたTシャツ

Q.で、iPhoneは大丈夫やったんですか?

A.それもええ質問や。まるで沖縄のやちむんの里で作られた島袋さんの器のようにええわ。好きやわ、その質問。
結果から言うと、今も三途の川を渡るか渡らんかの間やね。トルコTシャツで拭いた瞬間は電源が落ちていた。参ったなと泣いていた。すぐドライヤーで乾かして、乾燥剤ぶち込んだ袋に一夜寝かせて待ったら電源が点いた。あれは感動したね。でも、その日の昼になったら消えた。全く点かなくなった。「あれは最後の力振り絞ってくれたんやな、ありがとう、R.I.P」と思ったよ。でも、次の日の朝また点いた。「え、死んだんちゃうの?」で、夜にまた消えたから近くに住む兄者に使ってないiPhone3GSを借りに行った。でも2日後にまた点いて今に至るという感じ。


Q.なにはともあれ良かったですね。

A.なんなの、その他人事な感じは。


Q.最後にここまでくだらない文書を読んでくれた読者の方々に一言。

A.諦めたらそこで終いや。全身黄土色になって出てきたのが小動物じゃなく、iPhoneだったとしてもね。
木の床拭き掃除セットと水没した藤本氏のiPhone


また来週、お会いしましょう。





ど田舎の水曜日,フジモトユウキ