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2013年4月8日月曜日

【提案欄】正しい「もらい食い」のやり方~インフォームド・コンセントの活用~

もらい食い界きっての難攻不落の城であり高嶺の花




もらい食いとは


人と一緒に食事をしている時に、
自分ではない人が食べている物を頂戴し、
その場で食すること。

(対義語=もらわれ食われ)

(類義語=隣の芝生は青い)

※もらった食料をそっとポケットにしまうことを「ないないする」と呼ぶ。
決して褒められた行為ではない。







もらい食いは、誰しもが学生時代の給食やお弁当を食べるお昼休み、
または家族で食卓を囲んでいる時、友人や恋人と外食している時等に、
もらう方ももらわれる方も経験していることであろう。






もらい食いは厄介かつ高度である。
それもそのはず。
非常に意地汚いことと常識では捉えられている上、
何せ相手の貴重な食料の一部をもらうことになるのだから、
きちんとした手順を踏まないと仲違い、いざこざの引き金となってしまうからである。






そこで重要なのはインフォームドコンセントである。



インフォームド・コンセント(英:informed consent)とは、「正しい情報を得た(伝えられた)上での合意」を意味する概念。

=wikipediaより引用



医療行為、治験や臨床行為等で用いられることが多いこの言葉だが、
もらい食いにおいても非常に重要であることは言わずもがなであろう。



正しく紳士的なもらい食いは
意思表示と情報開示をした上での双方合意に全てがかかっていると言っても
過言ではないのだ。









それではここで、もらい食いにおいての
正しいインフォームドコンセントの手順を紹介しよう。




この手順をしっかり守ってあなたも
明日から正しい「モライグイニスト」を目指そう。



①もらい食いをする理由と必要性を、エピソードを交えて話す




身振り手振りを交え
「なぜ、あなたの貴重な食料の一部を自らが渇望しているのか」
熱弁を振るいましょう。


かならず志望動機(なぜその食材で無ければならないのか)を
分かりやすく伝えることが肝要です。


(例:昨日エビフライに乗って空を飛ぶ夢を見た。あまりにいい夢だったので
深く眠ってしまい、朝寝坊してしまった為に朝ごはんを食べ損ねた。それ以来エビフライのことが頭を離れない)


②もらい食いしたい意思を理解してもらった上で、相手に正式な了承を得る





熱弁に集中する余り、了承を得ずに食料を頂こうとする方も
いらっしゃいますが、
それは単なる略奪行為であり、法に触れてしまいます。




相手の了承を必ず確認しましょう。
できれば、誓約書、もしくは口約束となる場合テープレコーダー等を
用意すると良いでしょう。





③(もし了承がなかなか得られない場合)号泣もしくは土下座





こと、食事とは生命に関わる大切な事柄ですので
なかなか首を縦に振らない可能性も大いにあります。
相手の情に訴える心構えは欠かせません。



土下座、もしくは号泣がベターでしょう。
場合によっては複雑な家庭事情の吐露でもかまいません。





④いざ、食料を頂戴する場合は満面の笑みで






笑顔は心に清涼感を与えます。
食料がもらえた喜びを顔全体で表現することを怠らないように
注意しましょう。




⑤(あまり美味しくなくても)美味しいと言い、最後に感謝の気持を述べる






味に対しての感想は、粉飾されたインフォームで構いません。
嘘も方便。
相手が「あげて良かった」と思えるかどうかを最優先しましょう。
未来のもらい食いへとつながります。



そして最後は口のまわりをキレイに拭いてから
深々と一礼。場合によっては追加のもらい食い申請もここで行いましょう。
もらい食いは食料と同時に気持ちも頂く行為なのです。





まとめ:インフォームド・コンセントは大切。しかし頻発は厳禁。


人の食べている物はどうしても個人にとって
黄金に輝いて見えるもの。
その欲求に素直に従うことも、時には必要であろう。
読者の方には、今回紹介したもらい食いにおいてのインフォームド・コンセントを
しっかり守って、正しいもらい食いライフを送って頂きたい。
ただし頻発は厳禁。
友情もまた、食欲と同等に現代社会では欠かすことのできないものだからだ。


いざあなたが食料を請われた時、
こんな顔はしてはいけない。