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2012年9月14日金曜日

【来客は金曜日】あまのじゃくでいこう③


「1+1=2ではない」


学校で習うことって、ときどき、どうも腑に落ちないことがあります。



学生時代には何の疑問も持たずにそういうもんだと教えられるから素直にそうだと信じていて、大人になってから、いややっぱりおかしいぞと思うことが多いですが、現役時代からなぜ?と感じることもいくつかありました。



例えば、高校生のころ、生物の教科書に出てきた食物連鎖の図の中の言葉。
ヒトは「高等動物」という部類に入っていました。
自分たちのことを自ら「高等」と定義づけるんだ、傲慢だなぁと思った記憶があります。



国語のテストでよくあった「作者がどういう意図で書いたか25文字以内で答えよ。」という類いの問題。
本当に作者に意図を聞いたのだろうか? そうじゃないなら違うかもしれないのにと納得できないながらも、でも、こう書けば点がもらえるんだとわかっていてその解答を書いていました。



そもそも、1+1=2ではないことが多々あります。
コップが1個と1個だと合わせて2個だけど、その中に水が入っていて、水だけを合わせるとすると1+1=1になる。
大人になると、さらに 1+1=2ではないなぁと感じる場面があちこちで出てきます。
1人でできる仕事量が、2人になると単純に倍でなく3倍や4倍になることがあるとか。
1人暮 らしの人2人が一緒に住むと生活費は1人のときより安くすむとか。



こういう疑問にいちいちひっかかっていたら勉強や仕事では前に進めないから、「そういうもんだ」ですませてしまうけれど、「本当にそうか?」 とか「そうとも言えるけど、こうとも言える。どちらも正解ではないか?」みたいな疑いはときどき思い出さないと、自分でも気づかない内に本質的なことを見失ってしまいそうだなぁと鈴虫の鳴き声をBGMに考える初秋なのでした。





この夏の思い出。大磯にて。

写真は毎回記事の内容に一切関係なく、日々の暮らしの中で目に留まった1枚を掲載しています
 

来客は金曜日,セハタサチ

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